第8話
「す、すみません...!ここ、
女湯だったんですね...!」
その彼が慌てふためき、声を上げた時点で。
うちら女子は漸く気がついた。
目の前にいて。
一応、
タオルで下半身隠しているが。
普段と違い、
髪の毛もかきあげてはいるが。
腹筋チョコレートで
滅茶苦茶男前の小柄男子が。
山吹シンジくんであると
確信した瞬間だった。
山田先生だけでなく、マヒロや、
ポニテ女子のミドリまで
「待って、山吹くん!ちょっとだけ
混浴しない??」
「ね、ね、一緒にはいろ?
宿のひとによれば、うちらダンス部しか
お客がいないからさ!
大丈夫なわけよ!!」
「ええー、、でも...」
とどのつまり。
半ば強引に、一緒に入らされていた。
この頃、外では。
「おい、山吹のやつ、女湯に入って行ったっきり、戻ってこねぇぞ」
「もしかして、脱衣場で
倒れてんじゃね?」
「おい、カナコ、おまえ、見に行ってこいよ。
俺ら、男子が入れねぇ、領域なんだから...!」
「わ、わかったわよ...」
当然。
カナコが見に行ったけど、
脱衣場はもぬけのからで。
更に女湯の扉を開けてみたら、
山吹くんにとってのハーレム状態になってて。
藤島くんは
それを聞かされ激怒したのは
ここに描くまでもない。
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