死神バイト
真花
死神バイト
結婚式の主賓に呼んだ
「
ガッツポーズの教授に各席から「よ!」とか「お!」とか声が掛かる。教授はたっぷり間を溜めて、俺はその後にどんなことを言うのか、酷いことを言わないか、気が気でない。悦子はニコニコと聞いている。
「私は縁起を担ぎます。今日四月二十三日は非常に縁起がいい。偶然でしょうが、私が初めて執刀医を任された日なんです。まあ、私に因んでも嬉しくもないかも知れませんが、私は彼をより一層大切にしたいと思います。改めて、森永君、悦子さん、おめでとう」
式場からは万雷の拍手。なのだが、先輩の一部の顔が暗い。
教授にとっても縁起のいい日なら、ちょっとだけでも覚え愛でたくなるかも知れない。ヤクザやヤンキー、警察と比較しても負けないくらい縦社会の外科医だ、付け届けは欠かさないし、先輩に反抗することはあり得ない。いい印象を与えることは非常に大事、今日だって百万包んでる、でもこれくらいはみんながしていること、もっと引き上げられるためには微差であっても、日付けの関連なんかと言えない、積み上げないと。
だから式が終わって一番大事なのは教授のお見送りだ。悦子も病棟ナースなだけあってその辺の勘所は分かっていて、教授中心のプランで一緒に動いた。もちろん先輩達にも非礼があってはならない。そっちに比重を大きくする分、家族の扱いがぞんざいになる。でも後でいくらでもフォローが可能だ、目先の未来の種の方に注力する。
「森永君、いい式だったね。じゃあ、また」
「本日はお越し頂き、誠にありがとうございました!」
閉まるハイヤーのドア、俺と悦子は直角になるまで頭を下げて、車が完全に視界から消えるまで微動だにしない。
姿勢を戻したら、先輩達へのお礼を始める。それが終わって悦子側の客に挨拶、次いで悦子の家族に挨拶、最後に自分の家族のところに至ったときにはフラフラになっていた。でも一次会は教授のためのもの。二次会は先輩のためのものだ。俺達は急いで衣装を着替えて、二次会の会場に向かう。
子供が生まれて、二歳になった。外科の仕事は忙しいし、当直もあるしでしんどさはあるものの、手術をする喜びには代えられない。手術をしたくて外科医になったし、手術が出来ないならもう人生何が楽しいか分からない。休暇とかいらない。手術をさせてくれ。
藤井教授から呼び出しがかかり、教授室に指定された時間に向かう。
「森永君、まあ、そこに座ってよ」
「はい」
教授室の応接セットに向き合って座る。部屋は湿度を重たくしたような匂いがする。
「子供が生まれたんだって?」
「はい、二歳になります」
「日頃の働きもいいみたいだね」
「ありがとうございます」
俺は頭を深々と下げる。
「医局に忠誠を誓っているかい?」
「誓っています」
「顔を上げて。じゃあ、一つアルバイトをして貰いたいんだけど」
「はい。何なりと」
アルバイトと言えば、他の病院の当直バイトが一般的だ。家に帰れない日は増えるけど、それで教授からの評価が上がるならそれに越したことはない。
「死神バイトなんだけど、いいかな?」
「死神、ですか」
何の話だ。
「流石に説明するよ。人口調整と医療費削減のために、死んで貰う人を選定するアルバイトだ。人口調整は人口の分布の調整だね。死ぬ人は、当院の外来に来た患者の中で、癌である患者から選ぶ」
「はい」
「選ばれた癌患者は全身に癌がメタ(転移)して、死ぬ。簡単だろ? 殺す人数と概ねの年齢は毎月メールで送るよ。報酬は一件四十二万三千円。元々癌の患者が癌で死ぬだけなだから、監察医務院の出番はない」
「どの人を殺すかは……」
「裁量だよ。早速明日から始めて貰うよ。今日はもう上がって、専用の口座を用意してくれ。税金の掛からない金だし、分かるよね? 確定申告に間違っても含まないように。この患者を殺すと決めたら、カルテの最後に『症例困難につき教授に相談が必要である、近々に行動すべし』と書くこと。それが合図だから、一字一句間違えないように。メールにも書いておくから。その後はいつも通りに診療すればいい」
じっと俺を見る教授、有無を言うつもりは元々ないけど、俺はさらにひれ伏す。
「分かりました」
「話は以上だ。何か質問はある?」
「いえ、ありません。精一杯やらせて頂きます」
「ん」
俺は普通の顔だっただろうか。それとも硬くなり過ぎていただろうか。深々と教授室の出口で頭を下げてから、病棟に戻る。教授の呼び出しがあると東先生に言ったら今日の午後の手術からは外されたので帰ることは可能だ。どうして帰れるスケジュールに先輩が調整てくれたのかは、結婚式での曇った顔と教授の話から明白だ。スタッフに帰ることを伝えて、銀行に向かう。
俺はこれから殺す人を選ばなくてはならない。アルバイトで。教授の後ろでどんなことが起きているのか預かり知らず、いや、決して詮索してはいけない。口外することも出来ない。東先生達が同じことをしていたとしても、相談することも出来ない。誰を殺すか決めることは殺人になるのだろうか。でも、俺の決定に従って人が死ぬのだから俺が無垢と言う訳にはいかない。教授も、その背後も同罪だけど、そして手を下すのは別の誰かなのだろうけど、俺がやったに等しいと、俺は思うだろう。たとえそれが命令だったとしても、判断をしたのは俺だから。逆に外の誰かに訴えると言うのはどうだろう。俺の医局での未来は捨てることになるけど、そっちの方が気持ちよく生きられるんじゃないだろうか。
「いや、気持ちよく生きる方の人生はハナから捨ててる。俺は手術をする日々を得るために、そして出世するために、他の全てを犠牲にして来た。今更、その累積した犠牲をフイにするようなことは出来ない」
俺は教授の医局の方針に従う。
啜った泥の量は、俺が目指す星の光の強さだ。俺は教授になる。やる医療を手術を手を抜いたりする訳じゃないから、医者としての自分が許容出来る範囲の殺人だ。
銀行で待っているとメールを受信した。
『四月、女性六十五歳以上二名、男性六十歳以上一名。『症例困難につき教授に相談が必要である、近々に行動すべし』口座番号をこのメールに返信するように』
手に持った携帯がズシンと重くなって、堪え切れないため息が出る。死神バイトは始まっている。教授が口を開いた瞬間にそれは決まったことだけど、始まっている、俺は既に加担している。その事実が急に実体を持ったかのように圧迫する。でもやるしかない。俺は自分のためなら他人の命を捨てられる男なのだ。誰だってそうではない、諸先輩方のあのときの顔は、負わされたものに押しつぶされそうだったから、曇っていたんだ。でも俺はそこは屈託なく行こう。利己的でない者がどうして大学病院で出世を目指す。助ける命も糧なら殺す命も糧でいいじゃないか、違うのか、ひょっとして俺はおかしいのか、他人をもっと慮らないといけないのか。
窓口から呼ばれて渡された通帳が嫌に黒く見えた。
手術がしたい外科医にとって外来はつまらない作業だ。訴えを聞いたりその人の人間性に寄り添ったりなんてのは精神科医がやればいいことで、俺達にとっては「切れるか切れないか」だけが問題だ。体のことをしてるんだ、患者だってそこだけの契約で十分だろう。
「先生、俺は癌なんだよね?」
「そうですよ。さっき説明した通り、胃癌です」
「俺、死ぬの?」
「今のステージなら手術をすれば根治する可能性は十分にあります」
男は離して置いてある椅子を引き摺って俺の近くに、近い、マスク越しにも男の匂いが入って来る、その至近距離で大声で喋る。唾が飛んで来そう。
「そんなこと言ったって、癌なんでしょ? 俺、死ぬんでしょ?」
「だからさっき説明した通り、手術で改善する余地がかなりあります」
「手術するの?」
聞いてないのか。
「そうですよ」
「手術で死ぬんじゃないの? 手術自体が体に悪いんじゃないの?」
「術中死はまずありません。リスクとして説明はしないといけないので話はしますけど、現代においてはまずないです」
「でも友達のじいちゃんが手術中に死んだ。手術しなければ死ななかったかも知れない」
「どれだけ昔の話ですか」
「半世紀よりは前だけど」
「とにかく、手術を受けるか受けないかはご自身が決めることです。さっきそのリスクも得られる利益も説明しました。次の外来までに手術するか決めて来て下さい。次回は二週間後の三十日、時間は同じでお願いします」
男は不満いっぱいな顔をする。
「先生が切るの?」
「そうですよ」
「そうですか」
「じゃあ、また次回に」
男は何か忘れ物をしたのを探すみたいな目線で、粘っこい視線で、診察室と俺を見て、じとっとしたペースで退室する。年齢は六十八、男性。条件には合致している。アルバイトを始めてから今日まで半月、カルテに符牒を記すことはして来てない。やっぱり人を殺すのは気が引ける。死なんて腐るほど見て来来た。いちいち感情が動くこともない。でもそれは手を尽くした結果が、自然に勝てないから受け入れていたのかも知れない。積極的に死を与えるのとは違う。どの人だって初対面かそれに近い関係だから、情が移ることはないけど、だからこその平等さを持って接している。それ故に誰を殺すかを選べなかった。でもメールで渡された人数が努力目標である筈がない。あれはノルマだ。ノルマを達成しない、それも初月からなんて、教授に悪い印象を残す。それだけは絶対に避けなくてはならない。
「彼を生かす理由は、ないよな」
殺す理由が見付からないなら、逆を考えればいい。こんなバイト、結局好みで誰を殺すか選ぶだけだ。型通りのカルテの最後に付記する。
『症例困難につき教授に相談が必要である、近々に行動すべし』
その日は一例だけに留めた。具体的に何かが起きる訳じゃないから実感が全然湧かないけど、この手が、ずっと人の命を助けると言う名目で手術をして来たこの手が、カルテにタタタンと書くだけでその命を落とさせる、必要なことだった、俺の出世のためには保身のためには必要な死だったと分かっていても、穢れた。
家に帰る気にならなくて、繁華街をうろついていたら、ソープがあったから、ああ穢れを洗うにはソープじゃないか、駄洒落たことを言い訳にしながら、手じゃなくて、ダークなエネルギーが溜まっているのは下半身の方で、そのエネルギーを家庭に持ち込んではいけない、やっぱりここで出すのがいい。
「お兄さん、変なこと言ったらごめんね、セックスしてから憑き物が落ちたみたいに顔が変わったよ」
「そうかな」
言われた通りだと思った。俺は精液に引っ張られて出た何かの分だけ落ち着いている。
「今日、いつもはしない何か、ストレスたっぷりの何かがあったんじゃないの?」
「うん。あった。よく分かるね」
「性欲の色ってあるからね。今日のお兄さんは、黒。また黒くなったら私を指名してよ」
「そうするよ。今は何色かな」
「性欲は白くなってるけど、お兄さん自体は、薄緑かな。どういう意味かは分からないけど」
「うん。ありがとう」
店を出てから酒を飲む。馴染みの割烹料理屋で、ママは俺の状態については何も言わなかった。ソープで十分元の俺に近付いたのだろう、ここは微調整で、妻子の寝静まるのを待ってもいる。
あの男はつまり死ぬ。全身にメタして死ぬと言うことだけど、俺はこの後普通に手術をして、普通に後療法をする。その治療が効いてしまえばこっちのものだ。殺すと決めといて抗うのもみっともないけど、それは許される範囲の抵抗の筈だ。俺達は医者であることの内側で善も悪も行なっているのだから。
酒が美味い。いつもよりずっと美味い。おつまみも美味い。プールの中で手足を掻くだけの人生だったところから、生きている感覚を取り戻したのだろうか。殺すことで。確かに、ルーティーンの日々だ。でもその中で手術をすることは最高だ。もし、だ。これで手術への感受性が劣化したなら、それはあり得ないけど、ルーティーンの中に戻ることの方が俺にとっては幸せなこと。
「酒よりオペ」
酔客の独り言は誰も取り合わない。
家に帰り、風呂で入念に匂いを落として、子供の寝顔を見てから床に就く。
セックスのせいか酒のせいか、犯した罪のことなんて関係ないように、すぐに寝付いた。
もう二人も選んで、選んだ日は同じように夜の街で性的に酒的に禊ぎをして、それ以外の全てがこれまでと同じように流れていく。手術は変わらずに面白く、数ヶ月が経つ内には誰を殺すのかも機械的にもしくは好き嫌いで選んで、死神バイトによって俺の日々が変化するのではなく、死神バイトが俺の日々に取り込まれたのだ、手術をするために生きて、出世をするために生きて、いくばくかの命がそれを支えるために刈り取られる。
最初に殺すと決めた男はまだ生きている。
彼の手術の執刀は俺がしたし、患部は問題なく切除した。術式が終わったときにはこれでどうやってメタするのだと不思議になったが、検体を標本にする直前に仕組みが朧に見えた。あるスタッフによって癌である部位が生のまま採取されて持っていかれたのだ。この時点で憶測だったことを確信に変えるために、術後の造影検査を見に行った。主治医が検査を見ることは特におかしなことではない。
「はい、ではお薬が入りますよ」
そう言って静注されたのは明らかに造影剤ではなく、それが十分に体に入った後に、今度は本物の造影剤が注射され検査は滞りなく終わった。
仕組みは分かった。今回の検査では何も映らないが、しばらく後に腫瘍マーカーを見れば高値を出し、R Iをすれば体中に腫瘍が見付かるだろう。彼の体に注入されたのは、彼から切除した癌から培養された癌細胞のスープだ。大血管に乗って全身にくまなく行き渡るだろう。彼を殺すのは彼の癌だから、殺人の証拠は残らない。全身に転移すれば数ヶ月の余命だ。
男は検査の後もふてぶてしく、ベタベタした感じで検査スタッフに当たっていた。俺の場所からはマジックミラーの要領で彼は見えるが、彼からは見えない。だが、彼のその態度を見ても彼を殺す対象として選んだことに納得は生まれない。それでもいいや、別にもう済んだこと。俺のこころは前よりももっと鈍くなっている気がする。
手術は楽しい。出世は時間がかかる。それだけの人生で何がいけない。
その維持には危険なアルバイトが必要だ。
三ヶ月後、男が死んだと言う連絡が入った。それまでに十八人に死の宣告を本人に伏せて行なった。
順次、殺すリストに入った人が死んでゆく。
俺にはそれも当たり前になって、そりゃ殺す指示を出したら死ぬよ、夜の街での禊ぎだってワンパターンの繰り返し。アルバイトは教授からもういいと言われるまで続ける。バイト代は間違いなく振り込まれているけど、一気に使う訳にもいかないからちょびちょび引き出して遊んだり飲んだり。
子供は気が付けば大きくなっていて、俺はずっとぐるぐる同じところを回っているのに、子供ばかりは成長している。子供から大人になるまでは直線だったものが大人になると回転運動になって、きっと老人になったらその回転が遅くなって止まったときに死ぬ。
俺は手術が好きだから、それでいい。好きなことを仕事にしてそれをずっとやっているのだ、幸せだ。
バイトに捧げた命はもう数百、俺は一切金のためにこのバイトをしていない。それは変わらない。
十五年経って、教授が退官して、順当に同じ派閥の先生が次の教授になったから俺はまた仕える。新教授着任の月もちゃんとバイトの指示は出た。子供が大学受験をすると言う。たまにしか会わないからよく分からない。俺は手術をする。偉くなろうとする。昨日と今日と明日の違いがあまりない。後輩がたくさん出来た。中堅を過ぎて、ベテランと呼ばれる域に達しても、俺の内外は変わらない。
「ベテランで一兵卒のままなのは、出世街道からは外れている。年齢的に可能性はもうない」
気付いたそのときだけ天を仰いだけど、すぐにいつもの俺に戻る。
俺はたくさん働いた。いっぱい助けて、一部殺した。
出世はなくても、手術はこの環境にいないと出来ない。今アルバイトを断ったら、手術が出来なくなるかも知れない。
それは嫌だ。
俺は変わらずに生かして殺して、その結果自分の保身をする。保身はひとえに手術をするため。
老兵になって、手術をして、ついに定年を迎える。再就職は別の病院で、でも手術は件数は減るもののあって、俺は生きがいをそこに感じたままでいられる。バイトはこのときに終わりになった。最後に選んだ人が死ぬまで半年くらいだろう。結末に責任は感じない、俺は新しい職場で手術をする。
子供が結婚して孫が出来て、一応「かわいいね」と言いに行ったが多分すぐに忘れる、手術の方が優先。
そしてその職場からも、もういらないと言われて、俺は手術が出来なくなった。
俺は手術をするために、出世をするために、人を犠牲にしたり助けたりして来たのに、そのどちらもが俺から奪われれば、俺は何のために生きているのだ。十分に手術をしたと言われても、そう言うものじゃない、十分なんてものはないのだ、百すれば百一が欲しいものなのだ。
何十年と続けて来たルーティーンが壊れて、俺は勢いよく放り出されたみたいに、無重力な無気力さの中にあって、胃の具合が悪いから元々いた大学病院で検査を受けたら、案の定胃癌が見付かった。医者は自分の専門分野の病気で死ぬ、とよく言われる。だから俺は胃癌で死ぬ。それはそれでよい。手術が出来ないのなら俺は生きていても面白くも何ともないから。
「森永さんの胃癌は初期ではないですけれども、胃を取れば助かる可能性が高いです」
「放っておいて、死ぬのを待つと、先生の見立てだとどれくらいかかりますか?」
「それは何とも言えません」
「じゃあ手術は受けます。一つお願いがあるのですけど、カルテの最後に『症例困難につき』の奴を書いて貰えませんか?」
三十代前半の、ちょうどあの頃の俺と同じ、彼の顔が凍りつく。知らなければこの反応はない、さあ、書くか。
彼はそのまま油汗を垂らしている。俺は彼の目をじっと睨む。
「俺も通った道です。大丈夫。すぐに普通のことになりますから」
「書けません」
「どうして?」
「大先輩にそんなこと出来ません」
「それが俺の望みでもだめですか?」
「私は、一度は受けてしまいましたけど、やっぱり、やめます。医局を追われたとしても、踏み外しちゃいけない」
彼にとって大事なものは出世でも手術でもないのだろう。
「分かりました。きっと次回は別の先生になっているでしょう。そのときに相談してみます」
「……すいません」
俺は胃癌を腹の中に抱えたまま家に帰らず、穢れを祓うときのルーティーンのためにソープに行き、割烹料理屋に行く。酒がよくしみる。アルバイトでもこの程度に慣れ切ってしまうのだ、本職の死神はさぞ退屈だろう。それとも、俺が手術に熱中するように、命を刈り取ることに情熱を注いでいるのかも知れない。他の犠牲の全てが合理化される程に。それがもう出来ないとなったら、死んでもいいと思える程に。
(了)
死神バイト 真花 @kawapsyc
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