俺の人生は、廃棄される。

 主人公はあらゆる本を読破し、自分でも小説を書こうと思った。公募に出すと優秀賞を取り、両親が喜んだ。しかし、主人公は満足せず、小説を書き続けた。 
 いつしか主人公は大人になっていた。両親は就職を迫ってくる。それでも主人公は小説を書いていた。しかし、体の異変が主人公を襲った。
 そして、この物語の世界の仕組みが明かされる。
 人は、死んだら、本になる。
 故人の人生は本(人生の記録)として、保管され、司書によって管理されるのだ。それは主人公でも例外ではなく……。

 小説に命をかけた、一人の男の最期の物語。

 是非、御一読下さい。