戦場に向かい逝った男たちが何を思い何を遺そうして逝ったのか考えてほしい

戦況著しく悪化し一定年齢以上の若者が軍への入隊を強制された学徒動員。そんな彼ら若者の娑婆っけを徹底的に抜いていく新兵訓練。時が来れば、各地の戦線戦場に送られ、戦艦をはじめとする艦艇・航空機に乗込み鬼畜米英に一泡ふかせるべく死地に向かうことが運命づけられた彼ら。そんな彼ら生きる仏となるべく送る日々のひとこま。戦い済んで生き残った者にとっては、同じ釜の飯を食い、苦労を共にした今亡き仲間、散って逝った同期の桜との日々、想い出。
彼ら戦場に散って逝ったものたちがその身を賭して遺そうとしたものは?護ろうとしたものとは?今、振り返りみると、日本の戦争行為は聖戦ージ・ハードーと言えるものだったと言えるのではないか?それを時が経ち機密保持解除/一般公開された米公文書の数々を読み解くとよくわかる。
”反戦”美辞麗句。学徒動員、日本という国に生を受けたる男子/女子問わずの建国以来の責務を果たすよう求められるほど、危急存亡の時を迎えたということを示す事象。それを悲惨だという輩、状況認識ができていない愚者と断言できる。家にあって、男親は外で働き、女親は家に留まり、炊事洗濯子育て近所づきあい、地域の防災活動に参加、こどもも年齢に応じてできる家事手伝い子守りをおこない、個々が果たせる役割をこなして生活していた中において、学業に従事しているものが男親の役目・責務に加担するようになっただけ、いずれ果たさなければならない兵役に繰り上げてつく、責務を果たすことを要求されたということだ。
だれも意味なく価値なくその身を命その存在を賭けて、命を奪い合う行為を行うものではない。ましてや日本人。建国以来1200年以上の長きにわたりその国体と精神を維持してきた日本というの建国の精神、国の成り立ちを幼き頃から語り教え込まれてきた者たちにとっては猶更である。
その意を伝え意を共にするための言語日本語、ことのはを書き遺すための文字。日本語表記文字には漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字といった他に類のない多くの表記文字があり、それを日常的に使いわけ利用している稀有な国・民族である。
それはなぜか?気持ちを状況状態を事細かく書き残しつたえ読むものに書き記した者感情状況状態を認識し共有し理解してもらうためだ。
なぜそうする?無用な争い、いさかいを起こさないためだ。
この先危険、立入禁止の仕切りを勝手に乗り越え、その身を危険に晒しておいて、管理会社施設管理監督者に文句を言ってくる超賤人のような輩への対応を減らし防ぎ本来の役割責任に専心・集中・果たすためだ。
以心伝心×ではなく、意心伝心〇。見えない心心情を瞬時に消えることばで伝えるのではなく、表記された文字で意を伝え、形に見えないこころ・心情を伝え残すことに重きをおいたからだ。
そんな日本語を操りなんら意識することなく書き手の意図・心情を読み解き共有することができるのが日本人なのだ。
そんな彼ら戦場に散って逝った者たちが遺した手紙を読み解くといい。いや、実際に現物を目にし、読み解くべきだ。書き遺された手紙の文字一文字一文字に込められた彼らの心情・意思・決意をその目にすべきだ。
そう読者に想起させる本作品である。
なお、先の大戦において逝ってしまったそのような先人たちを蔑み貶める輩・行為はゆるされないし、許さない。そう考えるひとりである。