概要
自分の遺書を書きたがるボールペン、最後のインクで書いた言葉は？
ボールペンとして生まれた主人公は、持ち主が変わりながらもその人生を全うします。5分で読める、手軽なショートショートです。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!是非読んで欲しいショートショート
ショートショート。それは案外、難しいジャンルである。何故ならその字数ゆえに、内容が薄くなりすぎてしまったり、逆に内容を詰め込むあまりショートショートの枠組みを踏み越えてしまうからである。
だが本作は、ショートショートという枠組みを守りながら、短編以上の内容をぎゅぎゅっと凝縮した、まさにショートショートかくあるべしという作品である。
また、本作は筆記具のペンが主人公という一風変わった作品だが、その柔らかい語り口で見事に主人公の内面を描いており、その内容、構成の素晴らしさは美しさすら感じるほどである。
間違いなくカクヨム最高クラスのショートショートだろう。
是非読んで見てほしい一作である。