概要
李徴は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の主を喰い裂かなければならぬと。
詩歌で名を残すこと叶わず、その身を虎に変えてしまった李徴は、かつての友、袁傪に出会う。
しかし、虎になった己の身など晒せようはずもなく、草叢の陰で別れを告げる。
友が去ったその場所には、一片の手紙と、小さな薬瓶。
時遡の霊薬であると記されたそれを飲み李徴は気を失う。
目を覚ませば、虎である己の姿はそのままに、彼は過去へと戻っていた。
彼は、李徴は、虎は、決意する。
全ての元凶である過去の己を喰い殺すことを。
しかし、虎になった己の身など晒せようはずもなく、草叢の陰で別れを告げる。
友が去ったその場所には、一片の手紙と、小さな薬瓶。
時遡の霊薬であると記されたそれを飲み李徴は気を失う。
目を覚ませば、虎である己の姿はそのままに、彼は過去へと戻っていた。
彼は、李徴は、虎は、決意する。
全ての元凶である過去の己を喰い殺すことを。
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