悪いことがしたくなるお年頃-6

どっちからいきましょう…。

こんなときはコレ!

てってーん! そこら辺で拾っておいた木の枝!

「えい!」

枝を地面に垂直に立て、掛け声と共に手を離します。

こてん、と倒れた木の枝は、左側へと倒れました。

ではまず左から、ですね。

原始的ですけど、こういう時は運に任せた方が良い気がするのです。

まあ、悪魔なので神様は信じてませんけどね。


左に進むと、ありゃ。

右に曲がらされてまっすぐいくと、おそらく先程の真ん中の道と思われる場所に合流しました。

どこ選んでも同じだった感じですね。

そのまままっすぐ進むと、無駄に大きな扉を発見しました。

これはまた、硬そうな扉ですね。

アルコルさんの工房といい勝負では無いでしょうか。

まあ、今回は壊したりはしませんので関係は無いと思いますけど。

さあ開けますよぉ〜。

ギギギッと重たい音を立てて、扉は内側に開きました。


「いやあっつぅ!」

思わず扉を閉めかけてしまいましたが、理性が手の動きを止めました。

「なんですかここやばいです。激やばですぅ〜!!!」

「其方ここに何の用だ」

私は思わず叫んでしまったのですが、それが幸をそうしたのかはわかりませんが、奥から私を呼ぶ人の声が聞こえてきました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る