13日の金曜日ss
みなさんお久しぶりです。
ハグの日以来でございますかね。
超絶可愛くて優秀で強くて完璧な女の子ことエウロパちゃんです。
毎回枕詞が違ってる、ですか?
良いんですよ。
私は毎瞬ごとに変わりゆくので、当然形容すべき表現も変わるのですから。
話がずれてしまいましたね。
本日私が、このように出張ってきたのはある興味深い物を聞いたからでございます。
「13日の金曜日」なるものがあるそうなのでございます。
なんでもさまざまな理由が重なって今のような「13日の金曜日」伝説ができたらしいので、一概にこういう日!みたいなことは言えないのですが。
とても簡単に要約してしまいますと、「超絶不吉な日」らしいのです!
不吉と言えば悪魔。悪魔といえば私。私といえば可愛い。可愛いと言えば私!
ということで私が参った次第です。
では今回は、誰にいたずらを仕掛けましょうか…。
わくわく!
えー、なんとまたもや悲しいことが起こってしまいました。
アヤ様がカロンさんと、森の警備に行ってしまったと言うのです!
ですがこんなことでは挫けません。
今回はシュミカさんと、2歳児(世紀単位)イオさんに仕掛けていこうと思います!
ちなみに私は何歳なのかですって?
私はイオさんより遥かに年上の9歳(世紀単位)です。
えへへ。
ではいきましょう!
「エウロパさん、食堂に来てと言っていましたが、何かあるのでしょうか…」
きましたきました。
最初のターゲットはシュミカさんです。
「エウロパさーん?」
シュミカさんは、ググッと食堂の大きな扉を開いて、薄暗い中に向かって呼びかけていらっしゃいます。
そのまま一歩中へ!どうぞ!
「いらっしゃらないんですか…?」
あぁ…。下がらないで前へ!
前へお願いします!!
「では、中で待つとしますか」
シュミカさぁぁん。さすがです!
では遠慮なくイタズラを!
「あれ、こんなところに椅子が?」
シュミカさんは食堂の中央にポツンと置かれた椅子を訝しみながらも、特に気にする事なく座りました。
今です!
必殺消える椅子!
「きゃぁっ!」
シュミカさんが椅子に座った瞬間、私は空間転移魔法の応用で椅子だけを消しとばします。
怪我をさせないように、床に柔らかいクッションを同時に用意するのは忘れません。
「な、なんですか!?」
「ドッキリで〜す。どうでしたか??」
驚いて辺りを見回すシュミカさんに、黙って構えていた天井からすたっと降りて声をかけます。
「もぅ。エウロパさんだったんですか…」
「えへへ。今日は「13日の金曜日」だって聞いたので、イタズラを仕掛けてみました!」
びっくりしたような表情で呟くシュミカさんにネタバラシをしました。
「では、次はイオさんにやってきますね!」
「お気をつけて〜」
笑顔で手を振ってくださるシュミカさんと別れ、私は意気揚々とイオさんを探しに行きました。
…イオさんいませんでした。
前回いじめすぎてしまったからか、逃げられてしまった模様です。
くやしいです。
ですが次回はきちんと驚かせてやります!
ではまた次の機会に。
さようなら〜。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます