第4話 君は儚げ、咲く意味はあるのだろうか
あなたはこの世界を残酷だと思いますか??
時期が来れば咲き、終えれば枯れる
それは人や植物や生き物、生きとし生けるものは皆がある絶対に来るものなのです。
それを途中で脱落する人だっているにも関わらず
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君はなぜあんな言葉を言ったのかその時の僕には分からなかった
僕にはそれは普通の事だと思っていたから。
佑丞は目覚めて、カーテンと窓を開けると優しく包み込んでくれるような日差しと暖かく気持ちのいい風吹く
今日は学校が休みでベットで小説を読むことにしていたのだ
父の部屋には佑丞からすれば目がキラキラと光るほどのたくさんの小説や文学があるのだ。
本は僕の考えには無いことを教えてくれる。
父の部屋に入り、両手に抱えれるほどの本を自分の部屋に持ち帰ったのだ。
ベットに積み上げさぁー小説の世界に入り込もうとした時だった。
スマホの着信がなるのだ、見てみると真からだった。
今日は小説を読み漁る気分で出るのを迷ったがずっと着信がなるので出ることにした
「やっとでた、さっさと出ろよ。
どーせ佑丞の事だから小説でも読んでんだろ」
「なんだよ。俺忙しんだけど、、、
そうだけど、なに??」
真からの電話は遊園地からの誘いだった。
佑丞からすればそんなことより小説の方が大事に決まっていたのだ。
「行かねぇーよ。俺はいつも読めない小説を読みまくりたいんだよぉ」
「そっか~。それは仕方ないな
行かないのかぁ。後悔するなよ」
電話からでも分かるようなぁわざとらしくニヤニヤ顔が目に浮かぶような声で言ってきたのだ
「仕方ないな。佑丞は行かないのか
せっかく結香も行くから行こうって誘ったのに、あぁ仕方ない2人で楽しんでくるよ」
「ちょっと待て待て
結香来るのか、それだったら行くよ
それに俺も今日は外に出たかったんだよな~」
「佑丞って本当に単純だなぁ、
おっけい。なら10時に桜ヶ丘駅に集合で
よろしく」
佑丞はすぐさま部屋を後にして階段をおり風呂に向かったのだ。
女子と出掛けた事のない佑丞からすればもう天にも昇りそうなほど舞い上がっていた。
「あいつ、今頃舞い上がってるんだろうなぁ。おもしろすぎだろ、まぁ頑張れよ佑丞」
楽しそうな真は、少し寂しそうでもあったのだ。そんな事は知らず、、、、
佑丞は服がなかなか決まらず黒のスキニーに白のパーカーで行くことにした。
「ええっと後は、後は頭セットして~
兄貴~香水貸してー」
大慌てで、準備を終え風を切るように桜ヶ丘駅に向かったのだ
待ち合わせまで30分をきっていた。
急いだおかげで10分前には桜ヶ丘駅についたのだが、真も結香もまだいなかった
「よかったぁ、先に着いた。
服おかしくないかな、香水も臭くないよなぁ」
辺りを見渡すとこの時期の桜ヶ丘駅といえば染井吉野で綺麗なのだが、今年は散るのが早かったようだ
「なんか寂しいなぁ。もっと長ければいいのに」
「なんのはなし」
佑丞はびっくりして振り返るとそこには結香がいたのだ。
結可のファッションに見とれてしまった
黒のショートパンツに白と黒のトップスに黒のダウンジャケットを合わせていた
「おはよう。いるならもっと前に声かけろよ」
「おはよう、なんか独り言いってたから。ねぇねぇどう」
「どうって何が、、、てか真は」
結香の問いに佑丞は分かっていなかったのだ。そんなことは知らずに、、、
結香はしょんぼりと蕾はしたに垂れたのだ。
「えっ聞いてないの。真、親と用事があるみたいで来れないらしいよ。
それに遊園地のチケットもとより2枚しかないらしいし」
「はぁ~~~そんなの聞いてねぇーよ
えっえっマジで、ちょっと待って
電話してきてもいい」
結香からOKがでたので佑丞はその場を後にした。
嫌な気持ちはないのだが結香からすれば不安になっていたのだ。
「やっぱり服、変だったかな。
私と行くの嫌なのかな」
結香は帰りたいと思うようになっていた
佑丞はスマホを取り出し真に電話をかけた。
すぐに真は出てくれたのだ
「おい真、話全然ちげーだろ
2人とか聞いてないし、てかどうしたらいいんだよ」
「あれー言ってなかった。
まぁーもうこうなった以上腹くくれよ
楽しんでくればいいじゃん」
楽しそうな真に対して佑丞は今にも爆発寸前のようにテンパり寒緋桜のように真っ赤に染まっているのだ
「あっそれと佑丞
合流してんだろ。せめて一回は服とかどこでもいいから、ほめろよ。でも嘘はダメだからなぁ」
「えっ、、、なにそれ
どこほめたらいいわけ、恥ずかしすぎるんだけど、でもなんか今日聞かれたかも」
真のはぁーと言うため息が聞こえてきた
もういいから行ってこい。と電話を切られたのだ。戻ることにした
本当は3枚のチケットがあったのだが結香にさえ真は2枚と嘘をついていることは誰も知らない
結香は寂しそうにしゃがんで待っていた
「ごめん。結香
行こっか、5分後にバス来るし」
「うっうん。ねぇ佑丞
やっぱり帰ろっか」
佑丞はその言葉にびっくりしていた
結香も佑丞は私と出掛けるのを嫌なんじゃないかとか嫌われたくないという気持ちからそんな言葉が出てしまった
「やっぱり2人は嫌だよね。
なんかごめん。服装間違えたかな
引いてるよね、」
「真もいると思ってて、まさか結香と2人なんてって思って、女子と遊びに行ったことないからテンパってて、、、
服装だってすごくかわいいよ。
てか結香がかわ」
咄嗟の瞬間に佑丞は我に返った。口を手で覆い隠したのだ。
2人とも寒緋桜のように真っ赤に染まっている
そりゃそうだ。結香からすればまさか予想を超える返答が返ってきたのだから
ほとんど告白のようなものだった
「ふふっ、、、よかった。なんか安心した。佑丞って本当に優しんだね
ねぇねぇ最後なんて言おうとしたの」
「言うわけないだろ。とりあえず行こう」
バスに乗って15分で着くのだが、それよりも長く感じる。
佑丞はガチガチに緊張しているのだ。
いつもより回りの声が鮮明に聞こえる。
目の前に座っている家族は僕達と同じ遊園地に行くようだ。
何をしゃべればいいのか頭の中はそればかりだった。
「結香は遊園地苦手なものとかある」
「う~ん、ないかな。佑丞は」
「よかったよ。俺さぁ遊園地行ったことないんだ。多分早いのとかも大丈夫だと思うよ」
いつもより会話が続かなかった。
そうこうしてるうちに遊園地に着いたのだった。
「意外と長かったね。
すげぇーでかい。えっまだ桜が咲いてる」
「楽しもうね。この辺じゃ一番でかい遊園地なんだよ」
「この桜の名前、佑丞は知ってる」
知らなかった。佑丞は学校の桜しか見たことがない。
でも綺麗で目をはずせなかったが、結香を見ると儚げだった
「俺、桜には詳しくないんだ。
結香は知ってるの」
「霞桜って言うんだ。山桜よりね小さくて白いんだよ。でもそっちの紅色の桜も同じ霞桜なんだよね」
結香が桜に詳しい事、桜の事を好きな事を初めて知ったのだ。
でも疑問だった、好きなはずなのに儚く見つめるからだ。
「ねぇー佑丞
どうして、桜って咲くのかな。こんなに綺麗なのに2ヶ月ぐらいで花びらは全部地に落ちる、それの繰り返しだしなんか残酷だと思わない」
「そうなのかな。桜が咲くことによって春がきたって思えるし、綺麗だと想う
でもそれを言ってしまったら皆そうなんだよ。人間だって他の花や木だって」
「でもそれをなんとも思わない人だっている。綺麗だからって枝を折ったり花を切ったり、同じ命なのにね」
結香の言葉には答えられなかった。確かにみんなひとつの命だと思う。
でも普段から佑丞はそんなことを考えたことがないからか、心に突き刺さったのだ。
「ごめんね。変な話して、入ろっか
さぁー何から乗ろっか
はやくはやく」
「おぅ。う~ん
結香が乗りたいのからでいいよ。
本当に」
さっきの言葉が脳をよぎるが今は楽しもうと思った。
土曜日ということもあり人がたくさんいたのだ。この中で迷子になれば見つけられるか不安になるほどに、、、
でも2人は舞い上がっていた。
もう別世界なのだ、乗り物の音や人の笑い声、乗務員の声に遊園地の音楽
一歩入ってしまえば楽しくないわけがない程だ。
「ねぇージェットコースター乗ろうよ」
「最初からめちゃくちゃハードすぎだろ」
「いいじゃんいいじゃん
あれれ~まさか怖いの」
怖いわけがないと結香の言葉にのせられ
ジェットコースターに乗ることにしたのだ。乗り場につくと乗り物の音と人の絶叫が嫌でも恐怖をかりたてる
「佑丞、大丈夫
怖いならやめようか」
「こ、怖いわけないだろ
こんなの楽勝だっつうの」
結香は心配はするが楽しそうだ
そりゃそうだ強がってはいるが、膝が少し笑っているのだ。それを見ると笑ってしまうのだ。
心なしかうきうきしている結香を、横目で見る
良く回りの声に耳を澄ますと
甲高い女の悲鳴にや野太い男の声も混じっているのだ。
切羽詰まった声ばかりだ
これは、結香の前で格好いいところや結香の怖がっている顔を楽しむことはできなさそうだ。
それに意地悪をするかのように乗務員に
一列目を案内された。最悪だった、、、
後ろであれば、前の人の頭や下を向けば多少なりとも見えないが、一列目だとそうはいかない。
さぁー天国への出発が始まる
「佑丞、楽しいね。この遊園地では1番早いんだよ。すごい高くて回りが綺麗だよ」
「そっかそっか。そだね、楽しいね
てか結香、実況はしなくていいよ」
想像以上だった。動画で予習はしてきた
でも、そんなレベルを超えていたんだ
結香は風景を楽しんでいて余裕そうだ
佑丞はというと、目をつぶれず今にも叫びそうだが、頂上に到着しさぁースタートだ
「キャーーーーギャー~~~~~~」
そんな佑丞を見て結香は爆笑中なのだ
そんな恐怖もすぐに終わった。
もう足はガクガクなのだ
多分カラオケで数時間歌うより喉を使ったと思うよ
「大丈夫。佑丞
一回で終わりはないよね」
「大丈夫だよ。楽勝楽勝
次は何に乗るんだ」
メリーゴーランドにカップゴーランドに
いろんな乗り物に乗った。
楽しくて天に召されそうだ。
そんな結香を見ていると笑顔を俺が守れたら、もっと見たいし声を隣で聴いていたい想ってしまう。
ふと佑丞は思った。昼飯を食べていないのもそうなのだが、結香はお化け屋敷らへんには近づいていないことに
「なぁ結香
俺さぁ、お化け屋敷に行ってみたい」
「いいよ。い、、いこうか」
結香の様子がおかしいのだが、笑顔ふと消えるのだ。さとってしまうこれはダメなのだと、、でもなぜ聞いたときにいわなかったんだろう。
「結香、やっぱりお化け屋敷やめてどっかで食事とろうか、、、お腹減ったし。」
「でもさっきは行きたいって言ってたし
別に私は大丈夫だよ。まだ何も食べてなかったね、なら行ってから食べよ」
行くことになったのだ。ただただ心配で、言ってしまったことに後悔しかない
結香の表情は深刻だ。すごく真剣な表情なのだ。どうすればいいかぁ脳がフル回転なのだ
お化け屋敷に着いた時ふとあることを思い付く、、、、ただすごく恥ずかしい
「なぁ結香、俺さぁ初めてでどんなのか検討がつかないんだよなぁ。それで少し怖いから手を繋がないか、少しは怖さ消えるだろうし」
「もう仕方ないなぁ。佑丞は今日ダメダメだね。いいよ、はい。」
結香のメンツを潰さないように考えてこうゆうてを使ったが、全くもって佑丞はダメダメなのではと思ってしまった。
手を繋いだ時にふっと2人は思ってしまう
手汗~大丈夫かな、手臭くなかったよなそんなことを思ったりしたのだが、手を繋ぐ恥ずかしさがより一層まさった
寒緋桜の咲いているのだ
「入るよ。佑丞は守ってあげるから心配しなくていいよ」
「守ってもらうほど弱くねぇーよ」
入り口を抜けるとすごく薄暗い待合室のような場所がある。すごく寒く感じる
病院のようだ、先に入っているのだろう人達の悲鳴が聞こえる
その声や雰囲気に結香は佑丞の腕を掴む
2人の距離ときたら息が届くぐらい近いのだ。仕掛けや係の人が出てくる度に驚き叫ぶ。
そのあまりにもリアクションの良さに、係の人も楽しそうなのだ。
「ねぇ佑丞、離れないでよ。離さないでよ」
「大丈夫か。離すわけねぇーだろ
そんなに怖いならおぶろうか、そうすれば目を瞑れるだろ。そっちの方が怖くないと思うけど」
「大丈夫だよ。佑丞がそばに居てくれれば大丈夫だから。怖いけど、、、、」
それはそうだ、暗いせいで感覚は鋭くなっている。それにこのお化け屋敷ときたら、リアル感を出すようにしているのかすごく寒いのだ。それに普通なのかは分からないがやけに辺りはシーーーンとしているのだ。
怖いのがダメな人からすれば恐怖をかりたてられるからなおのこと怖いだろう。
でもそこに一本の希望が見えるのだ
「結香、出口が見えてきた。
終わったぞ」
「やっと終わった~。ありがとう佑丞」
結香は出口が見えたことから安心し、警戒心が完全にとけた。
ただ一個最後に仕掛けが残っていたのだ。
「おっと、びっくりした。」
「キャーーーーーーー」
あまりにも驚きすぎて、結香の蕾から雫が垂れ出したのだ
佑丞はそんな結香を抱えてお化け屋敷をあとにしたのだ
泣いている結香にどんな声をかければいいのか分からなかった。
ただ謝ることしかできなかったのだ
「ごめん、結香
俺が行こうとか言わなければ怖い思いさせなかったのに」
「ごめんね。泣いちゃって
でも佑丞がいるから楽しいよ。本当に
本当に大丈夫だから」
さぁと結香の雫はやんでベンチを立ち上がった。
そんな時だった、2人のお腹がなったのだ
「佑丞、お腹空いたね。お腹ないてるよ」
「確かにお腹空いたよ、結香もなってたけどね」
「聞こえてたの。そうゆうの女の子のは聞き流すのが普通でしょ」
すごく結香は恥ずかしそうだったのだ
でも佑丞からすれば、お化け屋敷くらいから恥ずかしさを感じてよと思っていた。
まぁー結香はそんなに気にできるほど余裕があるわけないかと、諦めるのだった。
「ねぇ佑丞
佑丞は料理とか弁当作ってくれる女の子をどう思う」
「嬉しいでしょ。俺も料理とかするし一緒にできたら楽しいだろうなぁって思うよ」
率直に答えた。結香の寒緋桜が咲いていることを佑丞は気にしていなかったのだ
2人ともが気があるように全くもって噛み合ってなかったのだ。
「はい。お弁当作る時間があったから作ってきた。別に嫌ならお店でもいいけど」
「マジで嬉しいよ。ありがとう
嫌なわけないだろ、まぁー真が作ってきたら、引くけど」
そんな冗談に結香の笑顔が戻ったのだ
美味しいと嬉しいと佑丞の心の中は結香への気持ちがつまっていのだ
今日の結香は綺麗で可愛かった。
そんな結香の他人に見せたくない一面を佑丞は見れたし、笑った顔も泣いた顔も困った顔も、それこそ全ての顔を見たのではないか思うほどだった。
「美味しかった。すごく美味しかったよ。」
「良かった~。ねぇ今度は佑丞の手料理食べてみたい」
「いいよ。何でも作ってやるよ」
佑丞は、結香と話すだけで幸せだった
でも、その反面何かが破れるような音がしたのだ。
伝えたいと思ってしまう
自分だけを見ていてほしいと、人の愚かな部分なのかもしれませんね。
好きになれば好きになるほど、今の関係を壊すのは怖いしでもそのままも嫌なのだと、佑丞は告白を決意するのだ
まだ陽が落ちるまで3時間はあるだろう。
それまでに、伝えようと真剣に考え出した。
佑丞は結香に気持ちを伝えて付き合うことはできるのだろうか
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