第3話 花腐菌核病
人の真実について向き合うことは怖くないですか??
真実は時として自分の考えよりいい方向か悪い方向どちらにいくかわかりませんよね??
それが真実なのか嘘なのかその時は信じることができない時もありますよね!?
またもやここにきて選択をそして言葉の怖さを知るのです
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あなたは、わからないことに恐怖や不安を覚えたことはありますか
その恐怖や不安は少しずつ心を蝕んで行くものだと思います。
そんななか行動を起こし向き合い勝ることは出来るのでしょうか
皆が帰ろうとしてるなか佑丞は結香が気になってしまった。
俺のしてしまった事から罪悪感があり
結香が元気がないように見えた
「佑丞、ちょっと話さないか
できればいつもの桜の木の所でさぁ」
真は、佑丞と目を合わせようはしなかった。
佑丞自信も真実を知る怖さから行こうとは思えなかったのだ
「何か話すことあったけ、、、、
なんか真暗くない、お腹でも壊したか」
はぐらかそうと必死だった
別に真が結香の事を好きでもいいと思えた。
ただ佑丞の怖いことは今まで接していた真の行動が嘘をついていた方が怖いのだ
「今はそうゆうのいいって、
佑丞に話したい事があるんだ。
朝の事だって、ごめん
本当は気づいてたからちゃんと話したいんだ」
真を見ると申し訳なさそうに苦笑いで、話していたんだ。
「なんだよ、今さら話をしたいって
もうおせぇーだろ、こっちの気持ちを少しは考えろよ」
佑丞は怒っているのか、悲しいのかわからないほどだった
「わかってる。仲良くなった時点でこんな噂が広まる前に言えばよかった
でも、俺は佑丞みたいに思った事を真っ直ぐ伝えるほど強くねぇーんだよ」
真の考えていることを佑丞は、わかりたいと思うが、わかりあえなかった
人の考えることなんてわかるはずもないのだから
「もういいんじゃない、俺が引けばすむ話だろ。大丈夫だって、、、、
言いづらいよなぁ。わかるよ」
佑丞の花びらから今にも雫が垂れそうだった。
それはそうだ、初めて染井吉野に蕾がつき咲くことを望んだにも関わらず
花腐菌核病という病気かもしれないのだから
「そうゆう事じゃないんだって、、、、
とりあえずさぁ俺の話を聞けよ
なんでお前の中で終わらせようとしてんだよぉ、
なぁー佑丞は俺の親友じゃねぇーーのか
よ。俺の事をそんなに信用してなかったのかよ」
真はしゃがみこんでしまった
それを見る事しかできなかった。
「もういいだろ。もとより話は昼休みに真の友達から聞いたよ
俺先に帰るわ」
蕾から雫が一滴二滴と溢れていた
初の失恋というやつだ。
季節替わりの風のように勢いよく教室をあとにした。
「真、、、、やっぱり私もいるべきだったね。真だけに背負わせてごめんね」
隅で結香は話を聞いていたようだ
結香の花びらからも雫が垂れていた
「結香、いたのかよ
なんでこうなるんだろうなぁ。
本当に無神経すぎたよ、もっと早く言えばよかった」
真だけは泣かないように我慢していた
とりあえず2人は帰ることにした
「明日があるよ。佑丞ならわかってくれる」
その日佑丞は雨に濡れながらとぼとぼっと歩いて帰った。
「もっと早くに聞けばよかった
ここまで俺が結香の事を好きになってたとは思わんかった」
雫なのか雨なのかもうその時はわからないほど、散っていったのだ
全くその日は3人とも寝られずに次の朝がきたのだ。
桜の花びらは大分散っていた。
春の終わりや雨のせいもあるのだろうが
真と結香が教室に入った時はまだ佑丞はいなかった。
「珍しいよね、私達の方が早いなんて
佑丞から返信もないし」
結香は心配そうに真を見た
「大丈夫だろ。どうせ寝坊だろ」
真も少し落ち着きがなかった
HRが始まり、佑丞は風邪で休むことがわかった。
「お見舞いに行こうよ」
結香は真を誘ったが、真は行かないの一点張りだった。
休み時間さえ真と結香はしんみりしていたのだ。
ただ他の友達の前では元気な自分を演じ続けながら
「佑丞がいないだけで、こんなに違うなんて思わなかった。寂しいなぁ」
結香は佑丞に会いたそうだった。
真も同じ気持ちなのだが昨日の事からどうゆう顔で会えばいいのかわからないらしい
その頃佑丞は自分の部屋でベットに横になっていた
37.9分はよく熱が出るようだ
なんか、どうしたらいいのだろうかと思いながら小説を読むことにした。
嫌なときに読めばストレス発散できていたはずなのに、なぜか話が入ってきてないようだ
その時だった
家の中にインターホンの音が響く
「佑丞~お客さんだよーー」
姉の声が聞こえてきた。
「ちょっと待って」っと叫び部屋をあとにした、階段を降り玄関に立っていたのは結香だった。
「あれあれ~佑丞って彼女いたんだ~紹介しなさいよぉ」姉がニヤニヤ顔で茶化してきた
「いるわけないだろ、てか部屋に戻れよ」
佑丞の顔は寒緋桜のように顔が真っ赤になった。
「ごめん、佑丞
一人で来ちゃって、用事があるみたいで真これなくて」
結香も珍しく顔が寒緋桜のように少し赤くなった
「どうしたんだよ、家の場所誰から聞いたの」
佑丞はびっくりしていた。
結香が家にいるのだから、、、、
「私、生徒会だし、プリントを誰かが持っていかないと佑丞が困るだろうから住所聞いて持ってきたの」
結香からはいつもの笑顔は見えず気まずい雰囲気を感じたのだ
「ありがとう、風邪移すの悪いしきおつけて帰れよ」
扉を閉めようとした瞬間、結香から腕を捕まれた。
「あのさぁ、佑丞
私、フリーだから好きな人はいるけど
真じゃないし、その人近くにいるけど鈍感で全く私の気持ちに気づいていない人だから、、、、、じゃ帰るね」
結香は台風の風のような勢いで帰っていったのだ。
佑丞はびっくりしすぎて、何が何やら分からず、少ししか理解ができなかった
「あんたって鈍感だったんだ、、、」
姉が扉の隙間から笑って見ていたのだ
「何話を盗み聞ぎしてんだよ。
俺のどこが鈍感なんだよぉ」
プリントを見ると一つのメモが入っていた。
それを読んだ時には覚悟を決めて真と向き合おうと決めたのだ
結香はというと突風の如く走って帰っていた。
寒緋桜が咲いているようだ
「なんであんなこと言ってんのよ
あぁーーー私のバカバカバカ~~~
明日どんな顔で行けばいいか分からないじゃない」
そうこうしているうちに家に帰りついた
「ただいま~」と帰ったら真がリビングにいたのだ
「お疲れ~佑丞どうだったよ」
ソファーに寝そべった真に無性に腹が立ったのだ
「知らないわよ、ダラダラする時間があるなら、アンタも来なさいよね。
てかなんでまた家にいるのよ」
結香の顔は寒緋桜の用に赤くなり恋する乙女のように緩みきっていたのだ
「何怒ってんだよ、、、えっえっ、、
まさか佑丞と何かあった、、、、」
真が探っているかのような鋭い目で見てくるのだ
「何もあるわけないでしょ、、
あったとしてもあんたに関係ないでしょ
明日話さなかったら真の事知らないから」
バタンと扉を閉め2階の自分の部屋に結香は戻っていった
「あれは何かあったなぁ」
そろそろ帰るかと言わんばかりに真も家に戻っていったのだ
佑丞も部屋に戻り、ベットに入り眠りにつくのだった
今日は雨だった。
ザーザーと強く雨が降っていたのだ
「季節の変わりめはだるいなぁ
小説も外で読めないし」
独り言を言いながら学校へ向かう佑丞に後ろから「おはよう」と真が近づいてきたのだ
「おはよう、真ごめん
話聞かせてくれないか、マジでごめん」
佑丞は頭を下げて謝った
そんな佑丞に真はボコッと殴ったのだ、、、
佑介は水溜まりにバシャと転けた
「確かに俺も佑丞に話さなかったのはわりぃーよ、でもお前は結香の事好きじゃねぇーのかよ。変な噂に惑わされるくらいなら俺の言葉を信じてくれよ。
聞いてくれよ」
真は必死に叫んだのだ、
今まで回りに言えなかった自分の伝えたかったどろどろとした物が溶けていくようだった
「俺は結香の事好きだよ。だから話を聞こうと思った、それが俺にとって悪い話でも俺は真から結香を奪ってみせる。
真には悪いけど、もう諦めきらねぇーよ」
真が手を差し出し佑丞は手をつかんで起き上がった。
「てことで、まずは佑丞
俺を殴れ、それでリセットだ」
ならと思い、佑丞は真をドスッと殴った
真も水溜まりにバシャンと転げたのだ
「てかお前の方が空手してるから普通に強いだろ。もう一発殴らせろ~」
朝から水溜まりで笑いあった
「ふざけんなぁ、手加減してるに決まってんだろ、それに空手してるからって痛くないわけないだろ」
べちゃべちゃのまま学校へ登校したのだ
教室に入った時に結香が走ってきた
「佑丞、治ったんだ
ていうより2人ともなんでこんなにべちゃべちゃなのよ、早く体操着に着替えなよ」
2人とも楽しそうだった
そんな2人を見て結香は少し安心したのだ
「すぐ着替える
結香、昨日はありがとう」
言ったのはいいが佑丞の脳裏に記憶がよみがえる。
佑丞と結香は寒緋桜のように赤く染まったのだ
「やっぱり何かあったんだ」
真はボソッと口に出してしまった
「何ーなんか言った」
佑丞が聞いたが真は顔を横にふる
「佑丞、昼休みに話すから」
佑丞はうなずく
雨がやむ気配がないので、家庭科室で3人で昼食をとることにした
「早速だけどさぁ、長くなるかもだけど聞いてくれるか」
真は心配そうにしていたが佑丞はうなずいた。
「俺と結香はさぁ従兄弟なんだ。
家も隣同士でずっと一緒だった」
雨のザーザーと音が響きながら真はたんたんと話を続けていた
結香はというとその話を心配そうに聞いていたのだ
「俺の親はさすごく厳しくてさぁ、ずっと結香と比べられてきたんだ。
結香は勉強もスポーツも万能な上に美術や音楽センスだってすごいし、それに比べて俺は勉強は得意じゃないし、スポーツも平均的で、差はひらく一方だった。そんな親はプライドはないのかとかよくそれで笑っていられるなって殴られたこともあったよ」
俺の思っていた姿とは全く別だった。
真にも弱いところがあるなんてと信じられないくらいだ
「でも別にクラスでは上位だしできてる方じゃん、それにそれくらいなら言っても別に大丈夫でしょ。」
俺は少しでも真に寄り添いたかった。
友達を支え知りたいと思った
真は顔を左右にふっていた
「違うんだよぉ、それで小学生の時にそれでいじめに合うようになったんだ。
先生事態が俺と結香を比べて、よく間違える俺を馬鹿にしだした。それを見ているまわりまで俺を馬鹿にして結香を上げだしたんだ。
落ちこぼれの従兄弟がいると大変だとか結香がかわいそうだとか、難しい問題の時だけ俺に答えさせる先生までいたくらいだ。
教科書がないとか靴がないなんて日常茶飯事だし水だってぶっかけられてた。」
佑丞には想像できないほどの経験だった。目立たないように生活をしてきた佑丞には、、、、
「親は、そんな状況知ってるんだろ。
いじめの事とかも知ってもたすけてくれないのかよ」
佑丞の言葉に真は顔を左右にふった
結香を見ると花びらから雫が垂れかけていた
「俺の親は助けてはくれないよ。
舐められるお前が悪いとかいじめに合うのはお前がそれだけ馬鹿だからだとか
お前の事で親の顔に泥を塗るなとかしか言われなかったよ。
親は俺の成績しか見てなかった
空手だって優勝前提だったし」
佑丞は嬉しかった。
真の過去の事を知れて雫が垂れそうにもなった。
「だからさぁ知らない学校で、従兄弟だって言わないようにしたんだ。
そのせいか結香の家に入り浸ってるしさぁ」
真の顔が少し晴れた
スッキリした顔をしていることに結香も嬉しそうだった。
「ありがとう。真も辛い過去があったんだな、なんか話してくれてめちゃくちゃ嬉しかったよ。結香もありがとう」
その時に真の頭には??が浮かび上がった。結香もびっくりしている。
「ちょちょー佑丞
いらないことは言わなくていいから」
真は爆笑している。
佑丞はこんな笑い合っている風景を見て愛おしく思った。
染井吉野と山桜の季節が過ぎていった事に寂しくはあるのだが
「もうほら戻ろう、戻ろう」
結香は教室に戻ろうとしている
佑丞と真も席を立ち戻り出した
「佑丞こんだ昨日、何があったか教えろよ」
ボソッと真がいつものニヤニヤ顔で言ってきた事に頷く佑丞だった。
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