これは、おそらく歴史の教科書では触れることもない戦国時代の一幕。ある若殿が居城を追われた直後から始まる本作は同作者が執筆した『西の桶狭間』の前日譚になるが、どちらから読んでも面白い。歴史小説入門とし…続きを読む
はじめは、どうなるんだろうと、ハラハラしていましたが、読んでいるうちにどんどん引き込まれ、最後の最後に、ああそうだったのか! ほんとうに良かった!そう思いました。そして続きがある楽しみも!
家臣の謀反で城を追い出され、こじき同然の暮らしを強いられ、精神的にもどん底に落ちる若殿。そんな彼は、行き倒れの坊主を助けたことで、武士として戦うことを知り奮起することになるが……。若殿を導く坊主の…続きを読む
歴史に関する著者の造詣の深さが伺える、優れた短編です。家臣により城を乗っ取られた若殿が物乞いをしながら寒空の下を放浪。そして謎の僧との出会い……。正統派貴種流離譚を思わせるストーリーとミステリアス…続きを読む
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