物足りない人たち

回転し続ける

第1話 いつものスクールバス

思っていた割には楽しかった中学生活は過ぎ去り、


今日も高校へと足を運んでいる。特段楽しみにしてい


ることはないが、登下校の際にクラシックを聞けるの


は良い。心が安らぐし、不思議と集中力も高まってく


る気がするのだ。バスの中でイヤホンを引っ張り出


し、スマホにペアリングをした。


 16分ほど乗ったところで、校門前に到着。別方面か


ら来たユミとエリが出迎えてくれた。




「おはよ、また夜更かし?いつもより体硬そう。」



「ユミ、貴方が言えた話じゃないでしょう。コロッケのモノマネみたいになってるわよ。」



よく分からないよ。口ではそう言ったものの、数秒前


からロボットじみたお笑い芸人が頭の中で暴れてい


る。



『コロッケみたいね』とエリが言ったから


 6月7日はコロッケ記念日

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