第27話 エピローグ

 わたしは今、ある道を歩いている。

 隣には彼がいて、わたしと一緒に歩いている。

 泣いていたわたしに手を差し伸べてくれた彼。

 わたしはある日、彼に「蓮、わたしが夜道を一人で歩けるようになっても、一緒にいてくれる?」とお願いした。

 彼は今でも、そのお願いを聞き続けている。

 彼は、わたしのわがままを色々と聞いてくれた。

 わたしは、これからその恩返しをする。


 ところで、わたしは今、大変おしゃれな恰好をしている。透き通ったベール、大きく開いた胸元、地にまで届くスカート丈、真珠のような輝きを持つ純白のドレス。

 彼も、わたしに負けじとスーツ姿でビシッと決めている。



 わたしたちが歩く道の先は、光に満ちている。

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夜道を一人で歩けるようになっても 矮凹七五 @yj-75yo

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