自分を男と思えない主人公×女子寮世界

第二章まで読んだところです。
自分を男とは思えない主人公・一冴(かずさ)は一つ年上の女子の蘭に恋をしてしまう、相手は女子なの? という「相反」のようなものがあるので、これをメインに物語が進むと想像しましたが、冒頭からの急展開で、蘭が在学する白山女学院に一冴(いちご)として入学、従姉弟の菊花も入学します。女子寮で暮らすことになるまで経緯は明確に展開され、納得して楽しむことができました。女子寮なので、男とバレてはいけないという秘密、もう一つの相反が生まれて、この作品の特殊性を際立たせているように思います。女子寮という舞台で一冴(かずさ・いちご)と蘭や菊花がどうなっていくのか展開に期待がふくらみます
目次をみて分かりましたが、単一でない相反に満ちた複雑になるだろうと思われる物語を既に第8章まで書かれていることや、女子寮に入るまでの明快さも知っていますので安心して読み進めることができます。

ぜひおすすめしたい作品だと感じました。

ありがとうございます。

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