スレンダーな彼への甘いプレゼント

バレンタインらしからぬ都市伝説の怪物が出てくる異色のチョコ話。
少女と怪物の邂逅はいかに。

とても読みやすい文章で、1万文字もすらっと読める。
複雑な設定でありながら軽快なリズムが良い。

バレンタインものだからって単純にラブコメにしないところがすごく好き。
派手ではないけれど、しみじみと伝わってくるものがある。

小学生にしてはずいぶんとませた少女だと思ったけど、それも彼女の境遇ゆえか?
せっかくの機会、どうせなら渡すほうももらうほうも楽しんでしまいたい。
そんな一押しの勇気をくれる物語の贈り物。