現実的な恋の話にサビ猫を添えて
- ★★★ Excellent!!!
ある日ゴミ集積所に置かれていた段ボール。
カラスに突っつかれるその段ボールから「ミィー‼ ミィー‼」という鳴き声が。
中から姿を現わしたのは、幸せを運ぶ子猫だった。
一人の男性と一人の女性の、現実的な恋のお話。
ドラマチックでもロマンチックでもなく。
完全無欠のヒーローでもヒロインでもなく。
未来は不安で。
失敗を繰り返し。
だけどだからこそそこに真実が見えて。
リアルな関係を覗き込んでいるような。
もうだめだという時に、背中を後押ししてくれたのは、あの時拾った一匹の猫で。
確かな未来へと進んでいく。
そんなありふれた恋の物語。
読んでみませんか?