現実的な恋の話にサビ猫を添えて

ある日ゴミ集積所に置かれていた段ボール。
カラスに突っつかれるその段ボールから「ミィー‼ ミィー‼」という鳴き声が。
中から姿を現わしたのは、幸せを運ぶ子猫だった。

一人の男性と一人の女性の、現実的な恋のお話。
ドラマチックでもロマンチックでもなく。
完全無欠のヒーローでもヒロインでもなく。

未来は不安で。
失敗を繰り返し。

だけどだからこそそこに真実が見えて。
リアルな関係を覗き込んでいるような。

もうだめだという時に、背中を後押ししてくれたのは、あの時拾った一匹の猫で。
確かな未来へと進んでいく。

そんなありふれた恋の物語。
読んでみませんか?

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