少女の心と体に宿ってしまった力の重さ

国境警備隊員のドーズが残党狩りの途中で発見したのは、
「画力」と呼ばれる描いたものを具現化させる力をもつ少女、ザキナ。

銀筆一本で恐ろしいまでの影響を周囲に与える能力を持ちながら、
心も体もまだどこかあどけない少女であるザキナに、
まだ詳しくは描かれないながらあちこちに窺える切実な事情をみて、胸が締め付けられるような思いになります。
栗色の髪に緑の印象的な瞳を持つザキナに、自身の後悔を重ねるドーズは、
そんな彼女の危うさを恐れながらも守ろうとしますが、
自身の立場がそれを阻み、思うように動くことはできません。

一筋縄ではいかないこの2人の行く末と、彼らの抱く過去や願い、
それらが明かされてゆくまでを、息をつめながらも見守りたいと思います。

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