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概要
こうして〈壁〉にさえなっていれば――
大好きなガールズラブアニメの推し女子キャラクター二人のふれあいを間近で拝むため、『俺』は『壁』になった。大学のゼミで世話になっている教授が、二次元キャラクターの日常風景を限定的に再現する仮想空間を創り上げ、俺はその装置のモニターとして実験に協力することになったのだ。
仮想空間で、推し二人は『生クリーム超絶山盛りパンケーキを完食しないと出られない部屋』で仲良くパンケーキを食べ合うよう設定されていた。だが、その部屋に俺自身は登場しない。あくまでも二人を見守る『壁』だからだ。二人に触れられなくても、話しかけられなくても構わない。二人がイチャイチャする光景を目に焼き付けられれば、それでいい。
かわいい女子たちがパンケーキをじっくりと食べ合う微笑ましい様子を眺めると、あっという間に時間が過ぎてい
仮想空間で、推し二人は『生クリーム超絶山盛りパンケーキを完食しないと出られない部屋』で仲良くパンケーキを食べ合うよう設定されていた。だが、その部屋に俺自身は登場しない。あくまでも二人を見守る『壁』だからだ。二人に触れられなくても、話しかけられなくても構わない。二人がイチャイチャする光景を目に焼き付けられれば、それでいい。
かわいい女子たちがパンケーキをじっくりと食べ合う微笑ましい様子を眺めると、あっという間に時間が過ぎてい
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