その少女、朗らに美人の顔を粧ふ

主人公は、山内一豊と千代の娘「与祢姫」。

そんな戦国の姫の体に、21世紀の化粧品メーカー勤務(研究職)の「私」が目覚め、持ち前のポジティブ思考と美容の知識で乱世を駆け抜けていきます。

その設定だけで、私はワクワク✨
(戦国、色んな家がありますが、山内家って所も私のツボを刺激しました)

本作の一番の魅力はキャラクターの深みです。
この物語は、秀逸な歴史ドラマでもあるので一豊、千代、北政所、秀吉、茶々、家康、三成等々、メジャー所からちょっぴりマイナーまであの時代の方々が多くでてくるのですが、一人ひとりがしっかり人間らしい奥行きがあるのです。
歴史好きも、そうじゃない人も登場人物それぞれの生き方を味わいながら読めるのではと思います。

もうひとつ魅力は、美容の知識がしっかりしているという所です。
美の知識を別の世界で活かすお話は、他にもありますが、他の美容チートものとは一線も二線も画す物語だと思います。
ファンタジー頼みではない、安土桃山という時代に即した美や健康への追求もお見事です✨

私にとっては、好みがギュッと詰まったお話で、とにかく面白い✨ 
そして、魅力たっぷりな上に読みやすい!

この作品に星を入れている方の多くが、「読み専」さんであるというところも、読み物として文句なく楽しめる証といえるのではないでしょうか。

おすすめです! 是非読んでみて下さい。