面白い。

戦況を一変させる力はある。
されど世界の不条理を正すほどの力はない。
むせかえるほどのドラマがある。
されど笑顔溢れる大団円はない。

底が見えないほど熾烈で凄惨、そして脆い世界で、大切な人達との繋がりを守るためなら清濁併呑も辞さない主人公。

心理描写も情景描写も良し。

敵キャラを温存しすぎな気もするが、それでも秀逸なダークファンタジー。