瑞々しい文章で綴られる少しのマジックを伴った恋の始まり

マスクを装着することにより僅かな自信を得た主人公。だが、いきなり異性に声をかけられるほどの勇気はなかった。そんな彼が気になるも毎朝、擦れ違うマスクの娘。そして訪れたある朝、自信も勇気も通り越して、いきなり声は放たれる。
今の状況を上手く利用した恋の始まり、入口ストーリーです。内容も瑞々しいのですが、それを紡ぐ文章に若さがあります。爽やかな読後感を求める方には最適かと。その世代の皆さんには勿論ですが、通勤などで疲れている方も如何でしょう。いくらかの元気がもたらされるかも。

その他のおすすめレビュー

七紙野くにさんの他のおすすめレビュー834