引け目を持つ少女と気持ちを表せない少年の恋（神様のイタズラ添え）

　読了したのは随分前ですが、自分自身の環境がエグイ状況だったのでレビューまで行き付けませんでした。ようやく落ち着いたので、レビューをば。

　外見に少し引け目を持つ少女と自分の気持ちを表せなかった少年が、神様のイタズラで恋を実らせる話。いやあ、〝旗の道〟や〝隣の部屋〟のホラー小説の著者とは同じ人とは思えぬ小さな恋の物語です。

　正直俗物の塊のまちかりには経験のしようもないお話を、丁寧に蒼く書いています（誉め言葉です）。

　まあ恋と云うのは好き合っていることがわかってからが本番だとは思うのですが、取り敢えず本気の心を開き合った二人の恋のなれそめを味わってください。