三日坊主日記

一月三日

　あーあ、三日の夜になっちゃった。

　お母さんが朝から箱根駅伝つけてて、何となくダラダラとテレビ見てたら、一日終わってたよ……。

　変わったことは特になかった。というか、あたしが何かして、起こさないといけないんだろうか。そんなこと言われても、どうしたらいいのかわかんない。

　にしても、あたし以外、だれも気がついてないのかな。お父さんもお母さんも、ふつうに生活してるし。それとも、あたしだけもどってる？

　今夜寝て、朝起きたら、お父さんとお母さんに「明けましておめでとう」って言われるんだよ？　で、パステルカラーの水玉の日記帳をもらう。なのに、あんなに書いたはずの中身は真っ白。

　まぁ、がんばってページうめたの、一日だけだけど。書いた内容はテキトーだから覚えてないし、多分、毎回少しずつちがってると思う。

　もう、何回、三日間をループしてるんだろ。

　この日記が三日ボウズになっちゃうのは、ゼッタイ、あたしのせいじゃないよ。

〈了〉