理解のある彼くん vs おもしれー女　ニュートン無様敗北編

『恋愛』に関するとある女性たちのちょっと不思議なお話。
…だと思うんですけど、そう聴いて想像するのとは、全く違う雰囲気の作品なので、とりあえず読んでください！

語り手の女性の辛辣さがコミカルで、文学的な美しさがありながらも、読みやすく面白かったです。
特に、冒頭では優しげなことを語る彼女が『彼くん』へ対しては容赦ないのが、可笑しくて堪りませんでした。
また、「空」の扱い方がとっても秀逸で、細かく描写されていないのに、何だか冬空の気配を感じました。

ギャーーーー今回もすんごい面白かった！！
この脳内大渋滞っぷり！！叩きつけるようなエモと文字の量！！
イサキさん節がこれでもかと炸裂しています…！！マッシブ！！（←雰囲気で言ってる！！）

「理解ある彼くん」という一抹のノスタルジーすら感じるおとぎ話と、それと両面のある種の【呪い】。それを身も蓋もない設定でポップアップさせてからのこの蹂躙っぷり。さらにそれを二転三転して【空】というテーマに帰結させたときのこの謎の清涼感、突き抜け感。すごいんだってばよ…。

あと、カイルっていうネーミングとかイケメンノスフェラトゥとか…！地味にダメージあるやつ…！（迫真）（多分ご本人のメンタリティ的には自分で…続きを読む