重厚な文と内容で迫り来る、本格派ファンタジー

流行の異世界転移などの要素を持ってはいますが、この作品はおそらく今のWEB小説の主流からは外れるでしょう。
ただ、間違いなく言えるのは、指輪物語やファンタジー系の事典を貪るように読みあさっていた中学生の頃、私がこの作品に出会っていたら「ヤバいほどはまってた」ということです。
今でも毎日読んでいますが、おそらくその頃だったら4ヶ月か半年に一度出る文庫を、首を長くして待っていたでしょう。(WEBがない時代だったので!)
本文の中にも古典ファンタジーや、最近の作品などのネタが随所に盛り込まれ、いろんな作品を知っていればいるほどニヤリとできる内容になっています。
古典ファンタジー好きなら、読まないと損です。

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