一次選考結果発表

 え、駄目でした!

 オーバーラップ文庫大賞第八回第2ターン、一次選考で落ちてしまいました。

 まあ、しょうがない。いちいちショックを受けてるようなメンタルでは、あと八ヶ月、今年いっぱいを戦うことは難しいでしょう。

 そんな訳で今日は公募の一次選考のお話。


 え? 書籍作家でも一次選考で落ちるの?

 そう思われる方もいるかと思われます。

 まず、書籍作家といっても玉石混交ぎょくせきこんごうで、誰が玉で誰が石かは結構誰にもわからないんですよね。売れてる作家、売れた作家はわかるけど「」は誰もわからないんですよねえ。

 これを見分けなきゃいけないのが、編集員さんと公募の審査員さん。

 そして、段階的に絞り込んでいく最初の過程が一次選考です。


 一次選考、自分が若かった頃の時代は「小説の体裁になっていれば通る」というのが通説でした。一部のレーベルを除いて、一次選考は下読みさんと呼ばれる「プロの一次選考審査員」が担当します。

 下読みさんは編集部から、一人につき十本前後の応募作品を任され、それを呼んで合否を判定します。ここで重要視されるのが、応募時に一緒に添付した「あらすじ」なんですね。下読みさんも人間、応募作品を続けて読んでると疲れてきまし。疲れていない序盤には明確で冷静な判断ができますが、疲れてくる後半に読む作品にそれをフルに発揮するのは難しいです。

 読む順番はあらすじの良し悪しで決まります。

 面白そうなあらすじの作品から読むというのが、一般的らしいですね。

 なので、公募に出す時のあらすじには気をつけましょう。


 で、最近の一次選考ですが……すでに「小説の体裁になってれば通る」は過去の概念です。今の一次選考は、厳しい審査でふるいにかけられることが多いです。

 理由は、単純に応募総数が昔に比べて飛躍的に増えているからです。

 数百本の中から、一次選考で数十本、多くても百本前後に絞らなければいけない。

 でも、最近はレベルの高い作品が数多く送られてくるんです。

 なので、一次選考では最近は減点法を用いてるレーベルもあるかと思われます。ようするに「なにか減点材料があったらカウントしていって、それが一定数溜まった時点で審査終了、落選となる」という採点方法ですね。

 単純にラノベ業界が供給過多なので、一次選考だって昔よりハイレベルなんです。

 編集部のリソースも限られてるので、減点法でしかさばけないという実情もあるかと思われます。


 なので、最近は「一次選考で落ちた作品が、別のレーベルの一次選考を通る」というのが昔より多く見受けられます。これは、読んだ人にとってなにが減点対象だったかが違うからかもしれません。

 また、少ないながらも一次落ちから別レーベルで書籍化なんてのもあります。


 今、ラノベの公募は非常にハイレベルかつ、物凄い競争率の世界に突入しています。単純に、小説を書くという文化活動を趣味とする人、それを仕事にしてみようという人が増えたからですね。

 それだけ、日本の文化水準が高いといえるでしょう。

 同時に、やや先鋭化して先細りの袋小路も脳裏をちらつきます。

 まあ、それはそうとして自分は今年は「数を回して手数で勝負」をやってみるつもりです。今は二本目が脱稿しつつありますが、早くもこのチャレンジの問題点も見えてきましたしね(笑)


 そんな訳で、応援してくださった皆様、ゴメンナサイ!

 不甲斐なくも一次選考落ちでした!

 ま、めげずに次も頑張るぞい( ・ิω・ิ)

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全部見せます!ラノベができるまでPart.01 ながやん @nagamono

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