私は『ここ』にいる

ペットもまた家族の一員なのだと、生きていく上で大切な絆なのだと感じさせてくれるホラー短編です。

『猿の手』や『ペットセメタリー』で描かれたように、蘇った死者はもう生前とはまるで異なる存在なのだとする考え方があります。もし、死者が帰ってきたとしても決して扉を開いてはいけないのだ…と。開けば、世にも恐ろしい結末が待っているものです。

しかし、この話はそこで終わりませんでした。もう一歩踏み込んできます。
死んだはずのものが訪ねてきた時、信じて開けるか、それとも?
私自身はペットを飼ったことはありませんが、飼ってみたいと心の底から思いました。とっても優しく恐ろしい、絆を試す物語。動物好きであれば、是非!