攻城 ~南宋の孟珙、蒙古より襄陽を奪還す~

作者 四谷軒

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★★★ Excellent!!!

いざ鎌倉の故事に、大陸の話しを織り交ぜて、つい引き込まれる短編です。

あまり知られていない宋代の話しは新味に溢れて、ついつい楽しく蒙古と漢の話しを楽しみました。

最後に、日本に引き戻されて、あぁ、そうだ、いざ鎌倉だった……と思い出すくらいに猛供の活躍に引き込まれました。

★★★ Excellent!!!

歴史物はある程度背景を分かってもらえないと面白くないため、どうしても長くなってしまうもの。この字数でまとめて、しかも、面白いというのは、まさに巧みの一言です。
加えて、普通知らないオゴタイ期の襄陽戦を馴染み深いものとするため、プロローグとエピローグがあえて配される(当然、その分、本編に用いることのできる字数は減ります)。その構成の妙を味合うためだけでも、是非、読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

 オジさんになると、たまに判断に悩む場面に遭遇します。

 そういう時に限って、行動するまでの時間が限られているのですよね。このお話は、その時、迷わずに動ける為の心構えを教えてくれます。
 自分が何のために働いているのか。何のために生きているのか。国は違えど同じような人はいるものですね。

 えっ 私ですか? 

 美味しくお酒を呑むために働いています。

★★★ Excellent!!!

否!
自身が良い等と言うのは恐れ多い。


趙匡胤(ちょう きょういん)が打ち立てた、中国の宋王朝。
栄華を誇った宋は、やがて女真族の国家、金に北方を奪われ、
北方を取り返せない内に、その金も蒙古に滅ぼされる。

そして蒙古の矛先が、遂に宋に向けられたその時代、
防衛の要ともなる、
最重要拠点奪取を迫られた宋の将軍のお話です。

難しそう? 知らない時代だ?
まあまあ、読んでみて下さいw
ふりがな、注釈等の心遣い。
丁寧な作りと、敢えてなのか、
劇的な描写のない淡々とした綴りがとても良い。

日本の能、非業の死を遂げた名将の話など、
実話創作織り交ぜて、新たな物語がここに紡がれております。

まずは読んで見て下さい!
フビライもいるよ!
でも、金の名将は名前しか出て来ませんでした(TT)w

★★★ Excellent!!!

中国大陸騒乱の頃。
北方では元が隆盛し、南の宋はこれと手を組み金を打ち破る。
しかし、宋は元との盟約を破り北部奪還へと乗り出した為、元と対立。大陸は再び戦乱へと渦巻いていく。

大陸のへそ。要衝の地『襄陽城』。
これを奪還せんと動く南宋の名将、孟珙。相手は史上最強の元軍、鉄騎兵団。
その命運は、如何に?

オススメです!

★★★ Excellent!!!

話は、鉢の木の話から始まる。
そして、舞台は北条時頼が語る、南宋と蒙古の戦いへ、北部を支配していた金が蒙古によって滅ぼされ、すきを突いた南宋だったが、あえなく失敗。その軍を助けるために派遣された、将軍と蒙古の襄陽をめぐる戦い。

とても深い知識で書かれた歴史物語。実際にあった話のように感じられました。

★★★ Excellent!!!

『アンゴルモア』や『ゴーストオブツシマ』など、蒙古と聞くと元寇ばかり想像してしまいがち。
しかし当然元が成立する前、中華でもまたその時代の暴流の中、抗い閃く将星が確かに存在した。

南宋にあってオゴタイハン時代のモンゴル帝国の南進を食い止め、次代へと繋いだ名将、孟珙。
そのハイライトとも言うべき襄陽の攻城戦をクローズアップした本作は、堅実な手法で流れを分かりやすく簡潔に、必要なだけの情報を提供し、かつ戦闘シーンも臨場感のあるものに仕上がっている。

自分の知らない人や歴史を知る。
そのことを胸を熱くしながら楽しむことができる。

普通に勉強している分には馴染み薄い時代の中国史の一節だからこそ、そうした歴史小説の醍醐味を思う様に楽しめる良作です。