理不尽と戦う物語

まず、この主人公には恐るべき理不尽が降り掛かってきます。
プロローグでそれを見せ、とても恐ろしい展開になるとは思えない序盤との落差があり、この構成は上手いと思いました。
「こんな人間いるかなぁ」とも思ってしまうようなおぞましい展開がありますが、事実は小説より奇なりと言うように現実に全く無いとは言い切れないのが人間存在の怖さです。
ホラーとして楽しめる一作でした。

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