本作は小説家になろうで連載中の本編の外伝に当たる物語ですが、短編としてもしっかり完結しています。
繊細な気持ちが根底にありながらも登場人物の心情がしっかりしており、言語外の思いやりや複雑な思いを感じ取れるのではないでしょうか。
個人的に百合の魅力は女の子同士という属性より、繊細な感情同士の触れ合いにあると思っています。そうしたものを十二分に感じられる作品です。
『「百合の間に挟まる女騎士は要らない」と言われて勇者パーティーを追い出されたぼくが辺境伯令嬢に拾われる話』も長編としてとても面白いので、小説家になろうのアカウントを持っている方は読んでもらいたいです。自分としても浴び続けたいほどの、心地よい作品です。