ライトでサラッとした作品が、世間一般でいう「web小説」なら、これは明らかに真逆をいく。 主人公である母親の独尊視点で展開する物語の重厚感を、たった三千文字余りで表現している筆致は、素晴らしいの一言。 テーマが重たいだけに趣向は分かれるだろうけれど、丁寧に尖っている作風は一読に値するかと。
家に押し込められた女の怨念が渦巻いている。うちの母も義姉の悪口を言っていたので、リアルやなと思って読みました。こういう話読むと母性ってなんだろうと考えてしまう。
暗い感情と歪みを静かに、それでいてしっかり書かれていてとても読み応えがあります。人間の闇が大好きな方には是非読んでほしい作品です!
少しずつ明らかになる主人公を取り巻く婚家の闇と、それに蝕まれている主人公の狂気が怖いです。婚家との繋がりが深いほど陥りそうで、身近にあってもおかしくないように感じました。家族とは何なのか、子どもとは何なのか、いろいろと考えさせられた作品です。是非とも読んでいただきたいです。
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