三千字余りで表現する物語の厚み

 ライトでサラッとした作品が、世間一般でいう「web小説」なら、これは明らかに真逆をいく。
 主人公である母親の独尊視点で展開する物語の重厚感を、たった三千文字余りで表現している筆致は、素晴らしいの一言。
 テーマが重たいだけに趣向は分かれるだろうけれど、丁寧に尖っている作風は一読に値するかと。

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