★★★ Excellent!!! 絶妙のエンターテインメント文学 七紙野くに 希薄な人間関係を好む主人公が老人と組む。二人の出会いまでは若干、硬い印象を醸すストーリーは後半、ダイナミックに「娯楽」に切り替わります。全体を通して硬軟、押し引き、強弱、等のブレンド具合が高度で非常に魅力ある文章ともなっています。文字の密度が高くはありますが、それを感じさせない面白さ、楽しさ、スピード感があるので万人にお薦めです。 レビューいいね! 1 2021年2月7日 16:21
★ Good! 獲物 マスケッター 山岳文学の一峰に連なる作品。陳腐な言い種かもしれないが、なるほど、主人公は山でしか生きていけないだろう。まあ、山火事には注意した方が良いとは思う。 さておき、『敵』の雄大さに感心した。舞台は現代日本なのだろうが、古代神話さながらの迫力があった。 レビューいいね! 2 2020年12月27日 15:38
★★★ Excellent!!! 山がざわつく、アイパッチのおじいさん、合意書。怪しさ3点セット。 三谷 朱花 山がざわつく。 その言葉だけで、不穏な空気が呼び覚まされる。 そして、現れるアイパッチをつけたおじいさん。 怪しさしかない。 *忠告* 合意書は、内容をよく理解してからサインしましょう。 レビューいいね! 1 2020年12月20日 07:34
★★★ Excellent!!! コメディーとハードボイルドの融合 ゆっくり会計士 白鯨に似たタイトルだが、書き出しが「わたしのことはイシュマエルと呼んでくれ」ではなく「僕は友達がいない」 友達がいないので名前も読んでもらえない、名無しの主人公なのだ。 余計な描写はない。 簡潔。ストイックな主人公。笑える。 レビューいいね! 1 2020年12月20日 06:54
★★★ Excellent!!! 洒落怖系の怪談と思ったら……!? あけちともあき 情景が浮かんでくる、豊かな雪山の描写。 そして語られる、謎の怪異『白山鯨』。 短編ながら小気味よく進む物語は、一瞬で読み進めてしまいそう。 やがて後半、窮地に陥った主人公を突き動かすのは、まさかまさかの……!? 登山、情景、アクション、ホラー。 様々な要素がギュッと詰め込まれた短編です。 これは面白い! レビューいいね! 3 2020年12月17日 08:35