子を守る親は、時として物の怪よりも強い

Twitterのタグから拝読しました。アルファポリス様でも掲載されているようでしたが、そちらのアカウントを持っていなかったのでこちらに感想を書かせていただきます。

短編でありながら鬼、伊都、ヒノキの3人の心情が丁寧に表されていると感じました。優しく、また切ない心情に駆られる作品だと思います。
『鬼』という存在が所謂怪物、と言うよりは概念的な存在であるというのも設定として面白いところだと。

あとがきまで読ませていただきましたが、最終的に誰もが悪意のみで動いていたものが居ないという所にドラマを感じます。『誰もが自分目線で最善の選択をしているはずなのに、歯車が噛み合わずに事態が拗れていく』テイストの話が個人的に好みなので、そういった点でもこの作品は好きな作品になりました。

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