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  • 編集済

    主人公は2人いてもいい?への応援コメント

     フィルムアート社様、更新ありがとうございます。

     まず文章の訂正を一箇所お願い致します。

    破綻してしまうことうを意味します。
    ⇒「う」が余計です。


     今回は主人公を複数名出したいときの方法論ですね。
     複数主人公を簡単に表すなら「チーム」「パーティー」でしょうか。とくに勇者パーティーは基本的に同じ目標に向かって挑みますし、利害関係もたいていは共有しています。羅漢中氏『三国志演義』は蜀の劉備側を主人公にし、他の国は敵国扱い。蜀の面々はすべて主人公・劉備に従って動きますから、物語の絶対的な主人公は劉備ひとりで間違いないですね。
     「ストーリーの途中で主人公が変わる」も『三国志演義』で蜀の皇帝・劉備から軍師の諸葛亮に主人公が交代したあたりを想起させます。そう考えると『三国志演義』は面白い構造ですね。

     多主人公は群像劇が一般的かもしれません。それぞれの主人公が陣営も階級も異なりながら、それぞれに利益を追求していくような形です。陳寿氏『三国志』の魏・曹操、呉・孫権、蜀・劉備の三名は、それぞれの思惑を抱えて国を運営しています。三国とも天下統一を目指しているので、競争相手になっていますね。

     ラブ・ストーリーを複数主人公や多主人公にしてしまうと、恋の駆け引きがそもそも成り立ちませんね。たとえば男性主人公が思いを寄せる女性がいる。で、男性は女性に恋い焦がれているが、女性も実は男性を好ましく思っている。これがバレてしまうと、そもそも恋の駆け引きの必要がなくなってしまいます。女性がなにを考えているのかわからないから、男性は女性の気を惹こうとあれやこれや行動に移すのです。たとえ両想いだったとしても、女性の側の真意がわからないから、駆け引きを楽しめるのではないでしょうか。
     ですからラブ・ストーリーでは複数主人公も多主人公もするべきではないですね。

     バディ・ストーリーはたいてい相棒が主人公の想像しなかったことをしでかして、主人公がひらめきを得るような形が多いですね。アーサー・コナン・ドイル氏『シャーロック・ホームズの冒険』は主人公が変わり者の天才ホームズですが、常識者のワトスン博士の視点で書かれています。こちらももしホームズの考えていることが読み手にバレてしまうと、謎解きを楽しめなくなります。だってホームズの推理はつねに読者を凌駕しているので、すぐに犯人を突き止めかねません。主人公のワトスンはホームズが謎を解くのを聞いて驚くキャラクターであり、それは読み手の驚きにも通じます。
     バディ・ストーリーでも「面白さ」を出すには、読み手が驚けるように相棒双方の思惑が丸わかりでは駄目ですね。

     ですが「小説賞」で求められている長編小説だけを考えるなら、複数主人公も多主人公もとるべきではありませんね。
     分量が多くなりすぎてたったひとつの出来事だけで文字数が埋まってしまいます。
     複数主人公や多主人公は連載小説だからこそ威力を発揮するのであって、長編読み切りには適していません。
     『カクヨム』などの小説投稿サイトで上限を気にせず連載するのであれば、多視点のような多人数の主人公もそれぞれ魅力的に書けるかもしれません。

     今回のお話は基本的には連載でやるべきで、「小説賞」へ応募するのなら「ひとりの主人公」に絞らないと読み手の満足感がなくなってしまいますね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    修正しました(取り急ぎ)
    引き続きよろしくお願いいたします。


  • 編集済

    主人公は2人いてもいい?への応援コメント

    丁度主人公が二人居る場合の小説を書いていたので、考える機会が出来ました。
    有り難う御座います。悩む良い機会が出来ました。

    ところで、不躾な質問なのですが、私は『主人公の思い通りに他が動き過ぎる。』と指摘されます。
    そういった時の解法等は今後、講座として書かれる予定は御座いますか?

    追伸:返信感謝致します。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    質問にしっかりと回答できるかどうか心もとないですが、次回(あるいはそれ以降)で、主人公以外のキャラクターをどのように設計すればよいのかという話をする予定ですので、もしかするとその中でヒントをご提供できるかもしれません。

    どうぞよろしくお願いいたします。

  • 私的に、実に素晴らしい「作品」です!
    この作品の存在そのものが、私がかねてから主張していたことを体現しています。
    そうか、やっぱりこれがカクヨムか、と感じ入りました。
    応援しています。すぐフォローします。
    この路線を続けてくれたら、私は大満足です!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    少しでも役立つ情報を今後も提供できればと思っています。
    引き続きよろしくお願いいたします。

  •  フィルムアート社様、更新ありがとうございます。

     今回の内容をとても簡単に表すなら、
    (2)「主人公はどうなりたいのか」
    (3)「なぜそうなりたいのか」
    (4)「そうなれなければどうなってしまうのか」
    (5)「物語を経て実際どう変わったのか」
     というところでしょうか。

     経験談ですと、これら五項目はすべてのキャラクターに必要かは議論が必要かもしれません。
     少なくとも主人公は五項目すべて設定しておきたいのですが、では相手役にもすべてを設定するべきか。サブキャラクターやモブたちにもすべて設定しなければならないのか。このあたりが難しいですね。
     主人公の一人称視点なら、主人公の心に入り込むために五項目は必須です。
     では心が読めない他人はどうか。
     確かに五項目あったほうが言動は裏打ちされるのですが、そこまで重要でもない、ちょっと出てくるだけのモブなら設定しなくてもよいでしょう。もし設定して物語でそれを披露してしまうと、モブなのに妙に存在感が出てしまって扱いに困りかねません。
     そこで主人公と、主人公が対峙する者、そしてどちらかもしくは両方に関係する重要人物。この三名にだけ五項目を設定するほうが、「長編小説」を書くうえでは万全だと思います。
     もちろん連載して物語が際限なく長くなるようなら、モブにも五項目を設定してあれば長続きします。
    「脚本術」はドラマとくに連続ドラマを見据えているので、「長編小説」つまり「二時間ドラマ」くらいの物語だと冗長になる部分もありますね。
     このあたりが差配できるようになれば、自然とキャラクターの五項目を設定できるようになると思います。

     次回も楽しみにお待ちしております。

    作者からの返信

    こまかく分析していただき、ありがとうございます!
    キャラクター篇はあと数回続く予定ですので、またよろしくお願いいたします。

  •  フィルムアート社様、毎日連載が忙しくて更新に気づかず失礼致しました。

     今回出てきた「キャラ」から作るか「ストーリー」から作るかでずか、御社以外の書籍でもかなり意見が別れています。

     ただし「プロット」「ストーリー」を先に決める方法だと、それを活かせる「主人公」や「キャラクター」を導き出さなければならないため、難易度が上がってしまいます。世界に合わせてふさわしい「主人公」は、よほど小説を書き慣れないと導き出せません。
     逆に「主人公」「キャラクター」を先に決める方法だと、「主人公」の能力を最大限活かせる世界観「プロット」「ストーリー」を考えられます。なので、主人公の能力を余さず読み手に見せつけられる利点があります。

     どちらが「キャラクター」と「プロット」を最大限に活かせるか。
     これを考えた場合、「キャラクター」から作るのが初心者には向いているように感じます。
     『SAVE THE CAT!』はハリウッド脚本術の書籍なので、「主人公」を演じる俳優の性向によって「キャラクター」が変わってしまうので、先に「プロット」「ストーリー」から考えるというアプローチなんだと思います。
     純粋に小説の創作だけを考えるなら「主人公」「キャラクター」から決めたほうが遥かに作りやすいですね。
     脚本術と小説作法の違いにも言及されると初心者にはよりわかりやすくなるでしょう。

     次回も楽しみにお待ちしておりますね。

  • 分かりやすくて、自分もやってみようと思います。
    何となくで決めていたものをこうした形にしてみると、書けそうな気がしてきます。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    質問リストや穴埋めリストのようなものがあると便利ですよね。
    今後もみなさんに役立つ情報やツールを提供していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします

  • 質問①:
    Qこの物語の主役は誰か
    A二人のモリアーティー。(教授と令嬢)
    ・タイプ
    前者は完全に「罪深き者」。背徳と罪深さ、そして知性を圧縮した振り切った悪役。
    後者は「普通の人」→「英雄」。背徳と罪深さに向き合い、英雄になれる…かな?

    ・特徴
     前者は悪行に躊躇いが無い。放っておけば世界を滅ぼしに行く外道……が、責任感と真摯さもある為、教えるとなれば心強い。
     冷静で、決して憶測でモノを言わない。

     後者は善であろうとする。若さ故に限界を知らない。意志が強い。
    ひた向きな努力型なので前者の教えを吸収する。
     前者の影響を受けているが、割と情動的。

    ・価値観
     前者は『道徳と倫理は捨てた。』というタイプ。冷酷で無慈悲。悪役の鑑。
     ただし、教え子は例外で、思いやりを持っている。だからこそ、嫉妬はする。

     後者は『道徳と倫理が脆いものとは知っているけど、それでも人の善意を信じたい。』タイプ。要はお人好しで隙が多い。
     善意ではあるが、善意故に強欲。


    ・欠点
     前者は能力的には問題こそ無いものの、一歩間違えれば世界を破滅させる系の爆弾。
     後者は、情動的故に分析能力や観察眼にバイアスがかかる。



     試しに実行してみましたが、キャラに向かい合う良い機会になりました。
     こうして質問形式になると、人物像が漠然としないので、勉強になりました。有り難う御座います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    今回の記事は読むだけでなく、実際に使っていただくことが大事かと思いますので、大変うれしく思います。

  • 「感情」から書く脚本術はもはや愛著です。
    フィルムアート社様が公式連載してくれなければ、その存在を知る事はなかったかもしれません。

    ありがとうございました!

    作者からの返信

    『「感情」から書く脚本術』をご愛読いただいているようでありがとうございます。
    この連載がいろいろな本に触れるきっかけになってくれると嬉しいです。

  • 面倒なことが嫌いな人へへの応援コメント

    長いのでポイントをより細分化して、複数話に分けるようにしてほしい。
    タイトルだけで、概要が分かるようになってたらベスト

  • 面倒なことが嫌いな人へへの応援コメント

    基本プロッターでプロットが好きなのですが、作品によっては締め切り等でパンツァーにならなくては行けないと思う事も有ります。

    私はパンツァーでは無いので、もう幾人か事例を貰いまして、先々のスキルトレーニング出来れば幸いです。
    そして、パンツァー故にありがちであろうのお話の展開の地ならしを、敢えてどう躱しているかもお聞きしたい限りです。

  • >ためし読みのページも用意しています
    買おうか迷っていた本がためし読みできて、とても助かりました!

    『感情類語辞典』も面白そう!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    『感情類語辞典』は多くの方にご利用いただいており大変ご好評いただいております。ぜひお手にとってみてください。

  • 面倒なことが嫌いな人へへの応援コメント

     更新ありがとうございます。
     私個人は「プロッター」なので、私の「小説の書き方」コラムも基本となる情報や展開を執筆より前に確定させてから書き始めるように、と述べていますね。
     勢いで書いてしまう「パンツァー」だと、最初から「型」の重要性は伝わりづらいところです。
     そんな「パンツァー」には、まずいつもどおり勢いで書かせてみて、行き詰まったら「型」にハメてみるように指導しています。
    「パンツァー」は「こんな主人公を書きたい」「こんな物語が書きたい」という熱量があって、それが冷めると意欲も萎えてしまうのです。
     意欲によって書ける書けないが決まってくるので、いかにモチベーションを保ったまま「型」の重要性に気づいてもらえるか。
     このあたりが元巨人の駒田徳広氏のように逆転満塁弾が打てる「パンツァー」と、元MLBのイチロー氏のように高い出塁率を誇る「プロッター」の差かもしれません。
     トリプルスリーのソフトバンクホークスの柳田悠岐氏のように打率もホームランも安定して打てる。ここがすべての書き手の目指す先のように考えております。

    カイ.アルザードSSTM

  • 『ザ・ストーリー』『アウトラインから書く小説再入門』『新しい主人公の作り方』『ストーリーの解剖学』などなど、フィルムアート社様の本から、いつも勉強させていただいております。ありがとうございます。
    このたびの連載もとても楽しみにしております。しっかり勉強させていただきます!

    作者からの返信

    いつも弊社書籍をご愛顧いただき、ありがとうございます。
    いろいろな本を横断しながら役立つポイントだけを抽出してお話ししたいと思います。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  • 面倒なことが嫌いな人へへの応援コメント

    ハハハハハハハハ!耳が痛いです。
    参考にさせて貰います。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  • 面倒なことが嫌いな人へへの応援コメント

    たとえが分かりやすいです。ありがとうございます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    少しでもわかりやすくなるよう心掛けたいと思います。

  •  フィルムアート社さんこんばんは。
     実は『カクヨム』にて「小説の書き方コラム」を書いております。
     その中で御社『SAVE THE CATの法則』を取り上げて、小説づくりに活かす方法などをまとめています。
     御社の書籍は「脚本術」がメインなので、それをいかに小説で応用できるか、私なりにまとめたのです。
     私は「小説の書き方コラム」を『カクヨム』以外からの通算で本日までに1,390日連続投稿をしております。

     公式連載ですのでそこまでテンポよく毎日投稿は難しいと思います。多くの書き手志望の方が読みやすいペース配分もあるはずですからね。
     今後の連載に期待いたします。

    カイ.アルザードSSTMより

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    弊社の書籍をとりあげていただき、誠にありがとうございます。
    おっしゃるように「脚本」の書き方を「小説」にどのように活かすのか(変換するのか)は、非常に重要なポイントとなりますので、カイ.アルザードSSTMさまのような解説はユーザーの方にはとても役立つはずです。

    毎日投稿というのは難しいのですが、なるべく定期的に更新できるように記事を作成しているところです。
    今後ともどうぞよろしくお願いします。

  • 小説を書き始めた頃、脚本の本や小説の書き方講座のような本をいくつか読みました。中には、この話で触れたような抽象的なアドバイスが書かれた本もあったので、思わず首を縦に振りました(笑)あるあるですよね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    今回(と次回)は、まだ「はじめに」なので、まだ具体的なメソッドのご紹介はないのですが、それ以降の連載でいろいろなメソッドや方法論をご紹介できればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします

  • 大変興味深く拝見しました。
    ただ、ネットの連載ですと、端的に「型とはこう」と先に結論を持ってくるほうが見やすいかもしれません。
    長い引用や比喩が並ぶと「それで結論は?何すればいいの?」となってしまうかなぁと……。
    「途中から面白くなるから最初は我慢して読んで」は難しいんですよね、ネット連載(汗)

    作者からの返信

    アドバイスありがとうございます!
    ネット連載ならではのいろいろな工夫がありそうですね。
    いろいろと学びながら続けていきたいと思います!

  • 『SAVE THE CATの法則』は私のバイブルです。
    読んで書いては立ち返る原点のような一冊。
    今後の連載を心より楽しみにしております。

    作者からの返信

    『SAVE THE CATの法則』を読んでいただいているということで、大変うれしく思います。今後ともおつきあいいただければと思います。