影踏み

 『過去』は個人個人に焼きついた時間の影。振り払うには重すぎ、受け入れるには熱すぎる。
 ならば、一度心いくまで焼かれよう。冷えた灰からこそ蘇るものは確かにある。不死鳥のごとく。