これぞ傑作掌編。SFと掌編の相性は何故、斯くも良いのでしょうか。ほんの短い時間、けれど深く、言葉に浸りたい。そんなときにぴったりの作品です。
毛ガニが好きな道産子ですが、流れ着いた京都で小説を書いております。
人間だけではなく、機械にも儚さがあることに心を揺さぶられました。
ドキュメンタリー風な様相を保ちつつ、機械が感情を訴えかけるというまことに逆説的な作品。 データの全体像は知る由もないが、恐らくはごく初期の型であろうそれの言動に『たどたどしさ』という何とも人間臭…続きを読む
時間を持たない者。時間に囚われる者。遠くに瞬く星の光は、かつてその光が数千年の時を経て旅した光かもしれない。しかし、それを視ている私たちは、今という時間に生きている。どちらが、時間に囚われて…続きを読む
散発的な短さの会話が主体の物語です。往復書簡……手紙と言ってもいいかもしれません。その短い中に、銀河と孤独と、そして愛が詰まっています。私達は、二十億光年の孤独に住みながら、同時に引力にも…続きを読む
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