鳥居をこえた向こう側-紐解き結ぶあやかし縁（えにし）-

ある日偶然あやかしの世界に迷い込んだトウカは、そこで様々なあやかしと出会う。
元の世界に戻りたいと願うトウカだが、世界を繋ぐ道は現れない。

短編連作のような形で進む、それぞれのあやかしにまつわる物語。
終盤でこれまでの物語がパズルのピースのように組み合わさって、佳境を迎える。

切ない物語と、温かい仲間たち。
「空気は読むものじゃなくて吸うものだよ」とのたまう一人を除いて、みんな優しい。でも本当は、その彼も優しい（はず）。

書いた方の優しさが表れたような、心温まる素晴らしい作品。
彼ら、彼女たちの物語を、ずっと読んでいたい。

美しい言葉を紡ぐ方だと思って少しずつ読ませて頂きました。丁寧な描写に、物語が絵巻物のように流れていきました。登場人物の誰もが愛おしく、続きが楽しみでなりません。これからも心に沁みる美しい言葉と、トウカとウツギの今後の展開を心待ちにしております。

人とあやかしの世界をつなぐ真っ赤な鳥居。
その鳥居で人の世界に戻ろうともがく少女。
しかし、あやかしの世界は人の世よりも温かかった……
あやかしの世界で思わぬ自分の居場所を見つけてしまう少女。
おせっかいで謎めいたあやかし達に助けられながら少女は自らの出生の秘密に迫る⁈
果たして少女は元の世界に戻れるのか⁈

まだまだ謎解きの最中です。
ずっと浸っていたいあやかしの世界にどうぞお越し下さい。

初めまして。
たまたま見かけまして、この物語を読ませていただきました。

情景が思い浮かぶような描写で、思わず読み入ってしまいました。登場人物達の心の動き方も丁寧で、場面ごとの互いの距離感がわかるやりとりが、とても面白かったです。

今後の物語を楽しみにしております。

追記
星3つにしたつもりが一つになってました。修正します。

突如としてあやかしの世界に迷い込んでしまった少女トウカが出逢ったのは、ぶっきらぼうながらもどこかお人好しなあやかしの青年ウツギ。

彼の親切を感じながらも、トウカにはあやかしを好きになれない理由が。しかし人の世に戻るには彼らのことを知るしかない。次第に少女は自分と向き合い、前進していきます。

決してご都合主義な展開ではなく、キャラクターたちはひとつひとつ丁寧に問題に向き合い解決の努力をしていきます。台詞のひとつにもたくさんの感情が覗き、ファンタジーでありながらリアリティも感じさせてくれます。

落ち着いた雰囲気でどっぷりと和の世界に浸りたい方におすすめの物語です！

うっかりあやかしの世界に迷い込んでしまった少女を巡る、和風の物語です。
登場するあやかしや町の雰囲気が幻想的で、心穏やかに読むことができます。
全体的にゆったりとした進行なので、落ち着いた話を読みたい人におすすめです。

とても不思議で、透明感のある物語です。続きが気になりますね。