まずタイトルがいいですね。
アオハル・スノーガール。青と白。この二色のコントラストが、クールで爽やかな印象を与えてくれます。
実は雪女の血が入った千冬。彼女はわけあって、おばあちゃんの家に引っ越してきます。田舎の学校に転校してきて、心機一転やりなおすつもりでした。
新しい生活は順調。友達もでき、ちょっと格好いい岡留くんと知り合ったり、美人の白塚先輩に誘われて郷土研究会へ入ったり。でもなぜかその郷土研究会、活動目的は妖怪の研究だったりするのですが。
四分の一だけ雪女であるという秘密を抱えた千冬ですが、普通の女の子として、恋に勉強に部活に頑張ります。妖怪の血が混じってますが、普通の女の子なのです。
これは、ちょっとだけ普通ではない女の子の、ちょっとだけ不思議な話の入った青春物語です。
雪女だって、燃えるような恋がしたいのです。でも、あんまり熱いと、溶けちゃうんです。
本作は『雪女』という属性を持つ高校生の少女が、とある理由で田舎町に引っ越してきて、そこで学園生活や恋を経験するというユニークな物語です。
珍しい設定だとは思いますが、飛び抜けてはちゃめちゃな事はなく、程よくコメディで、程よくリアリティを残したまま、雪女であり高校生でもある少女の等身大の葛藤や心情を描いております。
文章もストーリーも読みやすく、すんなり頭に入ってきて、起承転結もしっかりしていて綺麗に纏まっており、まるで商業作品のようだと感じました。
雪女が出そうな寒い季節ではありますが、皆様もぜひ本作を読んで心を温めてみてはいかがでしょうか。
都会の学校からお祖母ちゃんが暮らす田舎に転校した主人公は、実は4分の1雪女の血が入っているクォーターでした。
転校早々、猛暑のバスの中で溶けそうになっていた主人公に、保冷剤を差し出してくれたシャイな男子。
主人公は転校先の学校でも妖力が抑えきれず、雪女だと学校でバレそうになり虐めにあうけれど、それを助けてくれたのはシャイな男子でした。
低年齢でも読みやすい優しい文体。
クラスメイトが雪女という設定も斬新で、会話もテンポよくとても面白かったです。
甘いラストシーンにキュンキュンします。
雪女だって、恋をしてもいいよね。
雪を溶かすほどの、あったかくて優しい初恋物語。
もう、何て甘酸っぱいのかしら!って。
雪女の千冬ちゃん、暑さに弱くて溶けそうになるんですけど、いいや違うね、むしろ読んでてこっちが溶けそうになりますわ!!
あらすじなどなどは他の方のレビューを参考にしていただくとしてですね、もうキュンキュンが波のように押し寄せて来る感じなんですよ!
雪女ですよ?
そんで、お相手はちょっとクールなイケメン君なんですよ。
じゃあもうクール(フィジカル)×クール(メンタル)で超クールなお話かっていったら違うわけですよ。
時に胸がぎゅっと苦しくなるような辛いシーンがあったり、かと思えば、よっしゃそこだ行ったれぇい!と拳を振り上げて応援したくなるようなシーンがあったりして、ハラハラしたりドキドキしたり、そして容赦なく襲いかかってくるキュンの嵐!いや、この場合は吹雪かな?
コメディタッチで楽しく読めちゃう可愛いアオハルストーリーです。ぜひ!
とある事情から、東京を離れ田舎のおばあちゃんの家で暮らすことになった高校生の千冬。
おばあちゃんはあの有名な妖、雪女。その孫である千冬も、雪女の特性をいろいろと引き継いでいます。
暑さに非常に弱かったり(物理的に溶けてしまう)
負の感情が高まると冷気を放出したり(コントロールできません)
その特殊さゆえ、雪女の血を引いていることはもちろん秘密なのだけど――
丁寧な心理描写と個性豊かな登場人物たち。純粋に楽しい物語ですが、人と『違う』ことで悩んでいる方に特におすすめです。
恋と友情と、そして自分自身に向きあうスノーガールの青春。ぜひご覧ください。
とある事情により、都会から田舎へ越してきた雪女の血が四分の一入った女子高生・千冬ちゃん。
真夏の暑いバスの中で、溶けそうになっていた彼女を助けてくれたのは、少しぶっきらぼうだけれども、優しく気遣ってくれる岡留くん。
同い年だった彼と、転校先の学校で再会して……?
迷ったり、悩んだりしながら、それでも進んでいく千冬ちゃんがとっても素敵で可愛い物語です(*´▽`*)
口下手だけれども、決めてくれるところは、ばしっと格好いい岡留君との恋は、応援したくなること間違いなしです!(≧▽≦)
雪女であることを隠さないといけないことに悩みつつ、少しずつ本来の自分らしさを取り戻していく千冬ちゃんを、ぜひとも見守ってあげてください(*´▽`*)
スノーガール千冬は、4分の1だけ雪女。
はじめっから大ピンチ。
だって、真夏の昼間だってのに
乗っているバスのエアコンが壊れて
灼熱地獄、普通の人でも暑くてたまらないのに
千冬はスノーガールなのだから。もう溶けそう。
溶けても死にはしないみたい。
ピンチをすくってくれるのは、もちろんイケメン、クールガイ。
そうでなければノーサンキューです。そんなことない?
クールガイ岡留くんとは、もちろん再会しまして
アオハル千冬は心惹かれてゆきます。
好きと言う気持ちが隠しきれません、
墓穴彫りガールでもあるのです。
掘って掘って、でもバレないから不思議です。
スノーガールはアオハルなスクールライフを送れるのか。
それとも吹雪いてしまうのか。いや、タイトル。
ご安心をっ! ラストはアオハルです!
前の学校でいじめに遭ったことで転校してきた『雪女』の少女・千冬が、青春を取り戻す物語です。
あやかしであることはもちろん、いじめの原因となった白い髪のことも秘密。
千冬は新しい学校に馴染めるでしょうか。
学校という小さなコミュニティにおいて、「みんなと違う」ことは悪として捉えられがちです。
一度うまくいかなかったから、新たな一歩を踏み出すのが怖い。
そんな千冬を、きっとあなたも応援したくなるでしょう。
いつも保冷剤で助けてくれる岡留くんとの恋の進展はもちろん、千冬に仲の良い友達ができたことがすごく良かったなぁと思いました。
一緒に行動できる、いつでも味方をしてくれる友達がいるだけで、学校生活は驚くほど色付きますね。
吹雪を作り出す冷たい手でも、大事な人の温かい手を握ることができる。
心までポカポカしてくるような、爽やかで可愛らしい物語でした。