まるで主人公の人生を追体験している気持ちになる

生前の過去回想から始まり、出生、成長の様子がじっくりと描かれる。
絵を描くことで出会い、人と繋がり、小さくても確実な一歩を踏み続ける主人公。
練りこまれた風俗設定に、異世界の違和感をまるで感じない。

主人公の心理に痛いほど共感しては、主人公と一緒に泣く。

努力とは何か、幸福とは何か、優しさとは何かを自然と考えさせられる。
泣かずに読むのは無理でした。

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クズの矜恃