平知盛は平家一門の中でも特に好きな人物なので、正座して読みました。決して孵ることがない卵を、そうとは知らず、或いは信じず、温め続けるかのような姿に胸が塞がりました。上質な時間をありがとうございました。
歴史好きの活字中毒者。 古代ギリシャ史、古代ローマ史、古代中国史、戦国日本史が特に好き。
冒頭から、ゆっくりゆっくりと、坂道を転げ落ちていく平家一門。ときに時勢に足を引っぱられ、ときに愚かな身内にしてやられ、ひたすら劣勢の中で戦い続けた平知盛をえがいた物語です。男とは、こうありたい…続きを読む
本作は、平知盛を主人公に据えた平家の物語です。源氏に追われる所を描いております。特に義経は源氏側として有名ですが、平家も負けてはおられません。知盛は、智将です。父、清盛の才能を色濃く…続きを読む
誰もが冒頭を知っているであろう『平家物語』。その滅んでゆく平家の中で、最後まで雄々しく戦い、平家を支え続けた名将・平知盛。すみません。正直、こちらの話を拝読するまで、「平知盛」という名前すら知…続きを読む
祇園精舎の鐘の声……の美文から始まる物語といえば、言わずと知れた平家物語。 この『紅の知将、西海を征く』はまさにその平家物語の時代を背景に、同じく祇園精舎の鐘の声の名文から開始されます。 …続きを読む
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