世界を保つために、神妃は犠牲になるのか

唯一神のいる世界。
神の遣わす神妃。
世界を流れる神脈。
神脈が乱れるとき、世界は災害、戦争、混乱に陥る。
常に乱れを正さなくてはならない。
神脈を正せるのは、蔦のしるしをもつ神妃ひとりだけ。

神妃に歴史上知られていないエラーが発生します。
蔦のしるしは神妃が死ぬと、どこかに生まれてきた誰かの赤ん坊に
受け継がれるはず。
なのに、主人公フィルメラルナは17にして、現神妃のイルマルガリータから
蔦のしるしを継承し神妃になってしまう。
押し付けられた? なぜそんなことに。
前神妃イルマルガリータが仕組んだものだと思われるけれど。

上に示した設定だけでもすさまじい。
世界を丸っと創造しています、コノハナサクヤさん。
本作はハードボイルドっぽいなと感じました。
謎を追って、人に話を聞きに行く。
フィルメラルナが真相にたどりついたとき、世界はひっくりかえります。

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