バッドエンドのその先で

将来の夢、多くの大人たちには懐かしく遠い響きだろうが、それを本気で追いかける愚か者、社会不適合者、フリーター崩れの社会の底辺、などと自分を侮蔑しながら生きるのが俺だ。
夢を追う人間、フィクションによくある展開だが、その実像はそんなに立派なものじゃない、バイトに毛が生えたような仕事をして食い繋ぎ、余った時間で時間小説を書く。そんな日々をもう何年か。我ながら無為だとは思ってるが、こっちの道に走り出した以上、俺は引き返しはしなかった。