個性的な異形たちと青年が織り成す、美しくも切ない物語。

甘い水が流れる滝、虹色の花が咲き誇る森などなど。言葉だけで表すと、幻想的で綺麗な光景たち。しかし、原因不明という事実が、人々の恐怖の感情を増していた。その恐怖の大部分を占めるのが、『異形』と呼ばれる怪物たちの存在で……

僕が銃を向けた相手は、凶暴で残虐な人類の敵であって欲しかった。

傷付いた異形を治療して回るアサヒさんとの出会いが、青年の異形への概念を少しずつ変えていく。

"助けたいという感情に、理由が必要ですか"

という言葉が、まさにこの物語の根本だと思います。

可愛らしい異形たちもとても魅力。
その関わりは特別なものとなる。

あたたかい気持ちになれるこの物語を、ぜひとも読んでみてください。


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