不幸があれば幸福がある

人と付き合うのに臆病な会社員が、自称ランプの女神と出会い幸福を探す物語。
 桜庭孝也が家に帰ると、扉の前にランプがあった。だが、それをスルーし家に入ろうとすると、自称ランプの女神アンジェが現れた。「あなたを幸せにする」と言ってきかない彼女に根負けし同居生活をすることになる。それから徐々に日常は変化し、疎遠であった知人や友人との再会を果たす。かくして止まっていた時間は動き出し、彼の心は変化していく。
 とあるきっかけで心を閉ざしていた孝也がアンジェと出会うことで、自分自身と向き合う物語です。人により幸福と感じるものは違いますが、この作品を読んで自分の幸福とは何かを考えてみるのはいかがでしょうか。