わたしたちの愛したハーブカフェ

とある町の片隅に、ハーブティーを専門にした喫茶店がある。
心温かな店主が経営するその場所は、【誰か】にとって特別なお店だった。

時は流れ数年後。【誰か】がそのお店を再来する。

――結婚記念日に飲んだあのハーブティーの名前を店主に聞くために。
――亡くなってしまった夫と飲んだハーブティーをもう一度、口にするために。

そんな想いを持った【誰か】はその喫茶店を訪れ、驚くことになる。
そのお店にいたのは、あの店主ではなく、ひとりの青年とひとりの少女だったのだから。

これは、とある喫茶店を愛した人たちの幕下ろし（終わり）から始まる物語。

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2作品目。今度は春の物語。
ハーブティーを題材にした…続きを読む