黒魔女と饒舌な本

公国ライブ・バラッド。そこは14年前「黒魔女の大罪」という事件が起こってから魔法を操るもの｜《マゼンタ》に対して住民は不信感を募らせていった。主人公サーシャ・エルレガーデンもまたマゼンタであり、差別をうけながらも日々の生活をおくる一人である。
彼女には、幼き日の記憶がなく、物心ついた頃には牢獄の中で奴隷のような扱いをうけていた。
7歳のとき脱獄し、道端に倒れていたところを義理の祖父であるガルフ・エルレガーデンに拾われ、養子として祖父の仕事を継ぐこととなる。
そこから10年の月日がながれ、いつも通り仕事をこなしていると、自分がいた牢獄の手がかりを得ることとなる。手がかりを得た彼女は自分の幼き日の記憶を知るため行動しようと決意する。