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朝斗 真名

A

 私の書いている作品は『宗教』のお話です。


 あっ、今もしかして、「えっ?」と思ったでしょ?


「宗教? 何それ難しそう」

「神様がどうとかでしょ? いやでも神様なんていないっしょ?」

「カルトとかも怖いよね。無差別事件起こしたり国同士の戦争になったり、まあ関わりたくはないわな。あー無宗教の国でよかったー」


 ……………………ちょっと待って!

 回れ右しないで!

 本作は『宗教』を主題に掲げてはいるけれど、決して神様がどうのこうのとかを論ずる作品じゃないから!


 じゃあどんな作品なの?

 ではざっとあらすじを紹介させていただきますね!(第一章のみ)




 土着信仰であるルクス教と、新興宗教であるユス教とが戦争になった。

 戦争に巻き込まれた、ミックという名の神依士かむえし(注:神官)の少年。


 昔はただ神を信仰していればよかった。

 それなりに幸せな生活を送っていたよ。

 でも今はどうだ。神の名を唱えれば、たちまちユス教徒の標的になってしまう。ただ彼らとは違う神を信じているというだけの理由で!


 今まで神殿に閉じこもって難を逃れていたけれども、そのささやかな平穏もついにい崩れ去るときがやってきた。

 銃を持ったユス教徒に襲撃されたのだ。

 ミックに銃を押し付けて、彼らは言った。


「ユス教に改宗するか、死ぬか。どちらかを選べ!」

 

 敵に降伏して命を守るべきか?

 いや、頷いたところで相手が約束を守るとも限らないじゃないか!

 死にたくない! でも神を裏切るのも嫌だ!

 どうすればいい……?

 



 あらすじ紹介はこれでおしまい。

 ミックの選択は本編でぜひお確かめください。


 このあらすじでご覧の通り、宗教を通して描かれるのは「信仰を守るべきか、もしくは」という点であり、それは現代社会の「信念を貫くべきか、それとも」という部分と通ずると思います。

 「信じる者は救われる」「争いは無意味だ」的な価値観を一様に押し付ける作品ではないですよ! そういう鼻つまみ系ではございませぬ。ご安心を。

 

 これは気楽なエンタメライトノベルかというと、まあ違います。

 なので、気軽に読んで楽しみたい人には向かないと思います。「重たっ!」でサラッとブラウザバック……うんうん想像できます(T_T)

 一話3000字程度で文体も読みやすいと思いますが、扱うテーマがテーマだし、雰囲気も暗めなので、読み終わったときに爽快な気持ちで顔を上げる人は少ないかもしれません。


 ただ、ひとつ言わせてください。

 この作品はおもしろいぞ!

 ワクワクルンルンな楽しみはありませんが、深く考え世界観にどっぷり浸るという楽しみ方ができるはずです。

 話数を追うごとにおもしろみと深みが増していきます。

 ストーリーの動きが出るのは第四話「ルクス教を毛嫌いする兄」ですので、ものは試しと思ってまずはそこまで読んでみてください。



 重厚な物語を探している人、腰を据えて読む話を求めている人に、すごくオススメな作品です!



(注:途中「おもしろいぞ!」と言い切りました。作者の言葉ではなく、この作品を読んで感想をくれた人の言葉でございます)




 ではでは、『正義の門』でお待ちしています!

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054917654996

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A 朝斗 真名 @asato_mana

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