概要
朱の室に眠る
「後藤さん、これなんな?」
「須恵器と云って、古墳のお祀りで使った土器。さっき出た普段使いの土師器とは違って、色も違うし硬く焼きしまってるでしょ」
「あぁ、ほんとばい。きんきんしとる」
「坏と云うお碗みたいなものですよ。その縁の部分」
「ほぉ~」
「で、これ完全な形だったら、売ったらいくらぐらいするもんな?」
「金の話すんな!」
「あの姉ちゃん、すぐ怒りよるな、あんたも大変やて」
「須恵器と云って、古墳のお祀りで使った土器。さっき出た普段使いの土師器とは違って、色も違うし硬く焼きしまってるでしょ」
「あぁ、ほんとばい。きんきんしとる」
「坏と云うお碗みたいなものですよ。その縁の部分」
「ほぉ~」
「で、これ完全な形だったら、売ったらいくらぐらいするもんな?」
「金の話すんな!」
「あの姉ちゃん、すぐ怒りよるな、あんたも大変やて」