結婚式の日に婚約者を勇者に奪われた間抜けな王太子です。

こちらの主人公は裏切られたきっかけで前世の記憶が蘇ったのですが、ただ蘇ったのではなく、前世の記憶と今を生きているリカルド王太子の矛盾というべきか、せめぎ合いが人間臭くて良かったです。

ただ、レイラがただの人質でもっと活躍できたらなとは思いました。ローザ、ライラもいいんですけどね……。

　完結もしてるので安心して読める作品だと思います。

沢山ある転生でも、久しぶりに面白く続きが見たいと一気に読んでしまう面白さ！

これ…ざまぁ展開もあるっちゃあるけどメインがそこじゃない。
内政チートな戦記ものでありつつも、謀略少々に俺TUEEEEを入れつつ弱火でコトコト煮込みながら、軽いスパイスとしてラブロマンス的なものも入れて、飾り付けに知識チートが散りばめられた一皿。
試しに読んでみる事をオススメしたい。
悪くないと思うから。
騙されたと思ってどうぞ。
個人的には主人公さんの内面的な部分をもう少しクローズアップして欲しいかなぁと思ってます。これはこれで好きなんだけどね！なんというか、主人公がどう考えていて何を思ってるかをもっと知りたいと思いました。

テンボの良い作者様の作品群の中でもこの作品は丁寧に書かれており、表現、描写が細かくて読んでいて楽しいです。

タイトルからも想像できるように所謂ザマァ物でありますが、主人公は私情を押し殺し民の為に復讐を後回しにしているのが今まで見なかったパターン。

転生者でありながら高潔な精神を持つリカルドの行く手に幸あらんことを！